レディオヘッド、日本ツアーで温暖化防止の署名に1万人が参加

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「地球温暖化問題は、あまりにも大きくて、複雑で、自分にできることなんてないと感じていた。でもこのキャンペーンに参加することで、自分にもできることがあるって実感できたんだ」

トム・ヨークはこう語り、1人でも多くの市民が署名に参加するよう呼びかけていた。

10月1日から8日にかけて行なわれたレディオヘッドの日本ツアーにおいて、国際環境NGO:FoE Japanが、温暖化を防止するための法律の制定を求めるキャンペーン<MAKE the RULE>の署名活動を展開し、会場を訪れた1万人以上のオーディエンスが、署名に参加をした。

◆キャンペーン<MAKE the RULE>の署名活動写真

この活動は、レディオヘッドのトム・ヨークがFoE英国およびFoE欧州の温暖化防止キャンペーン<The Big Ask>をサポートしており、FoE Japanが日本で同じ趣旨で開始した<MAKE the RULE>にも呼びかけ人としてサポートしていることから実現したものだ。

これまでBARKSでもお伝えしてきたように、レディオヘッドは環境問題に高い関心を持ち、実際に取り組みを行なってきたアーティストの筆頭である。今回のツアーに関してもグリーン電力を使用、ステージ周りから身の周りのごみに至るまで、あらゆるシーンで環境への配慮に取り組んだツアーを実行中である。

大阪市中央体育館、さいたまスーパーアリーナ、東京国際フォーラムの各会場では、入口付近にブースを構え、FoE Japanのサポーターによるチームが、来場者に<MAKE the RULE>キャンペーンの署名への協力を呼びかけた。レディオヘッドが温暖化問題に熱心なことを知っているファンも多く、6回の公演での署名数の合計は、10,065筆に達したという。これは、コンサート来場者7万人のうち、7人に1人が参加したことになる数字だ。

なお、ツアー最終日には、トム・ヨーク自らFoE Japanのブースを訪れ、キャンペーンの成功に向けてスタッフを励ますというシーンもあった。

1万人の署名は、温室効果ガスを確実に減らすためお法律の制定を国に請願する上で大きな意味を持つものであり、この成果はキャンペーンの今後の展開に大きな弾みとなったという。同時に、多くの来場者にとって今回の署名が温暖化防止のための行動の一歩となったことも、レディオヘッドとのコラボレーションの重要な成果のひとつといえるものだ。

小さなせせらぎがやがて大河になるように、小さな力が少しずつ集まってこそ、はじめて地球環境を守っていく偉大な力になることを教えてくれたレディオヘッド。我々もいつもの生活レベルの中でこそ、小さな心がけとちょっとした注意を喚起していくことが、何にも換え難い重要なエコ活動につながることになるはずだ。
◆iTunes Store レディオヘッド(※iTunesが開きます)
◆FoE Japanレポート記事
◆FoE Japanとレディオヘッドとのコラボ記事
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