SCHOOL OF LOCK!出身、15歳の南波志帆デビュー

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TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」モデチャングランプリ出身、現役中学生の南波志帆が2008年11月18日、ミニ・アルバム『はじめまして、私。』でデビューする。ありがちな新人女の子と思いきや、プロデュースを手がけたのは90年代後半からポスト渋谷系と言われていた元Cymbalsの矢野博康。

参加ミュージシャン/作家陣に、堀込泰行(キリンジ)、宮川弾、西寺郷太と奥田健介(ノーナ・リーヴス)、市川和則(羊毛とおはな)、そして土岐麻子(元Cymbals)も名を連ね、豪華なラインナップとなっている。Cymbalsファンはもちろんのこと、渋谷系、最近ではアキシブ系ファンにも聴いてみていただきたい。


この強力なミュージシャンによる個性的な楽曲を、物怖じもせず歌いこなせるのは、さすがピュアな15歳といった印象だ。特にM3はトータルで聴くと完成度の高さに驚く。教室の隣の席に居そうなフレッシュな存在なのに、優雅な生ストリングスと絡む何層にも重ねられた声。多ジャンルでありながら、統一感を与えているのは南波のウイスパーボイスから感じ取れる清涼感だろう。

南波自身がよく夢を見るそうで、制作にあたり夢日記を付け、それを元に作詞されている楽曲もあるのだとか。M5「あたらしいくつ」は、“寝坊した朝、靴にロケットが付いてて、学校まで飛んでいって遅刻せずに済んだ”という夢をモチーフに作られている。今作で作詞には挑戦してないが、そんな部分でも南波志帆の日常を楽しめる作品となっている。

南波志帆デビュー・ミニ・アルバム
『はじめまして、私。』
2008年11月18日発売
Living Records Tokyo
LRTCD-028 ¥2,415(tax in)

『はじめまして、私』全曲試聴
南波志帆 オフィシャルサイト
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