ドラマ『ありふれた奇跡』主題歌に、エンヤ最新曲

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リリースとなったエンヤの7枚目のオリジナル・アルバム『雪と氷の旋律』(原題『And Winter Came』)に収録されている6曲目の「ありふれた奇跡」が、ドラマ『ありふれた奇跡』の主題歌となった。エンヤの楽曲がドラマの主題歌に起用されるのは初のことだ。

ドラマ『ありふれた奇跡』は、山田太一脚本、仲間由紀恵、加瀬亮主演の2009年1月8日(木)スタートのフジテレビ系木10ドラマ。番組担当プロデューサーは、孤独と絶望を抱えながら生きる男女がささやかな希望を見出すまでを描いたドラマの主題歌にはこの人しかいない、とエンヤに主題歌をオファーしたという。

10月上旬に開かれたロンドンでのアルバム完成記者会見後に、エンヤと番組プロデューサーのミーティングが行なわれた。ドラマのテーマに関してエンヤとの熱い議論が行なわれ、エンヤはドラマの内容に深く感銘を受け、自らドラマの趣旨に合う曲「ありふれた奇跡」(原題「Dreams Are More Precious」)を主題歌に起用して欲しいと最新楽曲の提供に至ったのだ。

エンヤが特に心を動かされた点に、日本人の死因の第6位が自殺というところにあったという。エンヤの母国アイルランドから見ると日本は繁栄を享受している非常に豊かな国に映る一方で、年間3万人以上の自殺者と孤独と絶望にさいなまれている人が非常に多いという現在の日本に驚きを隠せなかった。だからこそ“現代社会に生きる孤独な人間が不器用に交流し、心を開いていくことによって希望を見出していく”というドラマのテーマに深く感銘を受けたのだ。

プロデューサーとしてエンヤと20年以上も活動を共にしているニッキー・ライアンはこう語っている。

「あなた方がこのドラマを通して伝えようとしているメッセージはとても素晴らしい」

そしてエンヤも「私はこのドラマのテーマに非常に感銘を受けました。是非このドラマに曲をご提供したいと思います。このドラマに関わることが出来て大変光栄です」とコメントを残した。

11年ぶりに連続ドラマの脚本を担当することになった山田太一も、エンヤが曲を提供してくれたことに対して、「大喜びです。ドラマの中のひとりが、ケルト、アイルランドを愛しているのです。エンヤさんが協力してくださるなんて思ってもいなかった時に書いたので、びっくりしています。CDはずっと聞いていました。自分のドラマに力が貰えるなんて凄いです。ダブリンで自作の芝居を公演したこともあり、アイルランドが好きなのは私のことです。『ありふれた物の中に奇跡が隠されている』という歌の一行は、まさに私の思いです。」と喜びを露にした。

豪華スタッフ参加によるフジテレビ開局50周年記念ドラマ『ありふれた奇跡』に花を添えたエンヤは、2008年11月下旬にプロモーションのために来日する。
◆iTunes Store エンヤ(※iTunesが開きます)
◆エンヤ・オフィシャルサイト
◆ドラマ『ありふれた奇跡』オフィシャルサイト
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