ジェーン・バーキン、ビルマのアウンサンスーチー女史へ捧ぐ

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フランスの永遠のポップ・アイコン、ジェーン・バーキンが、2年半振りの新作『冬の子供たち』を11月26日にリリースする。

今回、ジェーンは全曲作詞を手掛け、彼女の深い想いを作品に込めている。中でも注目すべきはビルマ(ミャンマー)の良心の囚人、国民民主連盟書記長アウンサンスーチー女史に捧げた曲「アウンサンスーチー」だ。

1991年にノーベル平和賞を受賞したスーチー女史は、民主化勢力を恐れた軍事政権によって12年の間自宅軟禁の状態に置かれ、現在も3度目の軟禁状態にある。ビルマには、平和的な民主化運動や反政府的な表現活動によって逮捕された人々が1100人も拘留されており、軍事政権による弾圧と人権侵害は悪化をするばかり。国軍による強制移住、過酷な強制労働、家屋の焼き討ち、強姦、殺害が続いているという。

最近では、大手石油会社トタル(フランス)とユノカル(アメリカ)が、ビルマを通過する石油パイプラインを建設し、軍が妨げになる小さな村々を焼き討ちにした。また、2008年5月、当局はサイクロンの警告を国民に出さず、結果30万人に及ぶ人々が犠牲となって亡くなった。

人権活動に熱心なジェーンは、2007年9月のデモ弾圧直後には亡命政府のセイン・ウィン首相と共にフランス大統領と会談し軍事政権への圧力を高めるように訴え、その後ビルマ大使館前で行われたアムネスティの抗議行動にも参加した。ジェーンは「2007年、日本人ジャーナリスト(長井健司氏)が殺害されました。これを機に世界が立ち上がると期待されましたが、中国とロシアの交渉拒否により、国連の仲介ができなくなりました」「この曲はスーチーさん、ビルマの皆さんへの祈りです」と語る。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルとジェーンが合同制作したビデオ「アウンサンスーチー」の日本語字幕版がYouTubeで公開されているので、ここに紹介しよう。
◆ビルマ情報ネットワーク
◆ビルマ市民フォーラム
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