アルバム・ランキングに見る洋楽作品の位置付けは?

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オリコンの「2008年 年間アルバムランキング」が発表になり、コールドプレイの『美しき生命(Viva La Vida Or Death And All His Friends)』が洋楽の1位にランクされた。ランキング全体では33位である。

アルバム『美しき生命』は、先日発表された第51回グラミー賞ノミネーションでは主要3部門を含む7部門の候補に上がり、2008年6月のアメリカからスタートした<Viva La Vida Tour>はアメリカ、ヨーロッパで完売を連発。まもなく12月14日からの地元のロンドン公演でバンドは熱狂で迎えられるはずだ。2009年2月にはさいたまスーパーアリーナ2公演、神戸ワールド記念ホール2公演の大規模な日本ツアーを行なうことが発表になっており、日程によっては既に完売となっている。日本公演に向けて、さらにセールスを伸ばすことだろう。

また、2009年1月14日には、8曲のニュートラックを含むCD『プロスペクツ・マーチ』と、従来のアルバムをカップリングする『美しき生命~プロスペクツ・マーチ・エディション』も発売される。

そんなコールドプレイ、洋楽1位は納得のところだが、全体では33位という結果は圧倒的な邦楽人気を浮き彫りにさせたことにもつながる。上位50位にランクインした洋楽作品は、33位のコールドプレイと42位のマドンナ『ハード・キャンディ』のみという、なかなかに寂しい現実だ。

結局TOP100にランクインした洋楽作品は全部で13作品13アーティストであった。これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれだが、邦楽もさることながら洋楽作品にも品質の高い、非常に優れた素晴らしい音楽作品がまだまだたくさん存在する。その作品を知っているだけで生活に潤いが生まれたり素敵な生活空間を演出できたりと、またひとつ違うレイヤーで人生が楽しくなることを思えば、もっともっと洋楽作品が正当に評価されより多くの作品が支持されることを、切に願うばかりだ。

以下、「2008年 年間アルバムランキング」のランクイン全洋楽作品
33位 コールドプレイ『美しき生命』
42位 マドンナ『ハード・キャンディー』
53位 Ne-Yo『イヤー・オブ・ザ・ジェントルマン』
60位 オフスプリング『ライズ・アンド・フォール,レイジ・アンド・グレイス』
70位 レオナ・ルイス『スピリット デラックス・バージョン』
71位 セリーヌ・ディオン『コンプリート・ベスト』
72位 オアシス『ディグ・アウト・ユア・ソウル』
77位 マライア・キャリー『E=MC2 ~MIMI第2章 デラックス・エディション』
87位 レディオヘッド『イン・レインボウズ』
88位 スウィートボックス『コンプリート・ベスト』
96位 エリオット・ヤミン『ウエイト・フォー・ユー』
98位 メタリカ『デス・マグネティック~ストロング・エディション』
100位 ガンズ・アンド・ローゼズ『チャイニーズ・デモクラシー』
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