ジョン・レノンが返却した勲章、王室の保管室で発見

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ジョン・レノンが、戦争反対を訴え英女王に返却したMBE勲章(Members Of The British Empire)が、王室の公文書保管室の中で発見されたという。ジョン・レノンを含むビートルズのメンバー4人は1965年、音楽への貢献を称えられMBEを与えられた。しかしジョン・レノンは4年後、英国のビアフラ戦争への介入に抗議する目的でこれを返却していた。

『Telegraph』紙によると、この勲章と同封されていたジョン・レノンからの手紙が保管室の中で発見されたという。ジョン・レノンは勲章を返却する際、以下のような手紙を添えていた。「女王陛下、英国のナイジェリア/ビアフラへの関与、ベトナム戦争におけるアメリカへの支援、「Cold Turkey」(ジョン・レノンのシングル)がチャートから転落しつつあることに抗議し、MBEを返却します。愛を込めて、ジョン・レノン」

ジョン・レノンはこの後、こういったコメントもしている。「僕たちがMBEをもらうのを反対した多くの人々は、戦争での英雄行為により勲章を受け取っている。彼らは人を殺したことで授かった。僕らは人を殺さずに評価されたんだ。ある意味、僕にとって(勲章を)受け入れるのは偽善だった。でも、そうしておいてよかった。4年後、意思表示をするために使うことができたんだから」

勲章と手紙は、保管室の中で何年も手を触れられていない状態で発見されたという。ビートルズ研究家やファンは、これらをリバプールにあるレノンが育った家、通称“Mendips”に展示したらどうかと提案しているそうだ。ジョン・レノンは当時、勲章を叔母のミミに贈り、彼女は返却されるまでそれを大切に飾っていたそうだ。

Ako Suzuki, London
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