最新3D技術で収録したU2のコンサートフィルム、ついに日本公開へ

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2007年の<カンヌ国際映画祭>でも話題となった、U2の3Dコンサートフィルム『U23D』の日本公開が決定した。

照明をおとしたスタジアム。モノクロームの静寂が突如、破られる。逆照明からまばゆいばかりのカラーへ。ラリーのハイハットがカウントを刻む。ジ・エッジのギター、拳を突き上げるボノ…。そして沸きあがるファンの歓声、黄金に輝く超満員のスタジアムが大波のように揺れると同時に、観客は1時間25分のパワフルな魂の旅へと誘われる。

◆映画『U23D』の写真

世界的なロックバンドであり、デビュー以来変わらないストレートで愚直な姿勢を貫くU2。その政治的な信条と愛を力強く歌い上げる作風、メンバーの強い絆、新しいテクノロジーを駆使したライヴの圧倒的迫力など、彼らという存在、そして彼らの楽曲が放つメッセージ性、そして眩いほどのエナジーは、人々を魅了してやまない。ロックバンドとしては最多のグラミー賞獲得数22という、彼らの活動に対する評価のほんの一面を見るだけでもこのことは明らかだろう。

そんなU2の2006年の<ヴァーティゴ・ツアー>を、最新のデジタル3D技術と5.1chサラウンドでとらえ、2007年の<カンヌ国際映画祭>でも話題となり世界20カ国以上で上映されたコンサートフィルム『U23D』が、ついに2009年3月、日本公開される。

観客がステージ上のボノの伸ばした手に触れられそうな程の密着感があり、どんな高価なSS席でも絶対にあり得ない、まさにライヴを超えたライヴ。U2と同じステージに乗っているかのような感覚を体感できるこの映像は、世界トップクラスの先進3Dテクノロジーを持つ3ality Digitalの最高責任者サンフォード・R・クライマンが製作総指揮。さらに、長年U2のコンサート・ツアーでヴィジュアル・コンテンツの監督を務めてきたキャサリン・オーウェンズと、U2の代表曲「ワン」のビデオ・クリップのディレクターを務め、『隣人は静かに笑う』『プロフェシー』の監督としても知られるマーク・ペリントンが監督を務めた。

製作スタッフは、U2の<ヴァーティゴ・ツアー>に同行し、メキシコ、ブラジル、チリ、アルゼンチンの南米4カ国で行なわれたライヴ(各会場で8万人以上を動員)を、総計100時間以上3D映像で撮影。映像には「ヴァーティゴ」「プライド」「ニュー・イヤーズ・デイ」「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム(約束の地)」など、U2の代表作14曲を収録し、これまで体験したことがないほどにダイナミックでエキサイティングな作品に仕上がっている。

なおこの映画の収録には、最新3D技術のほか、18台のソニーF950Cine AltaデジタルカメラとSRレコーディング・デッキ、大量の光ファイバー・ケーブルを用意、総勢140人ものスタッフが動員された。コンサートに来たファンの妨げにならないように、2月15、16日のメキシコ・シティと20、21日のサンパウロでは中距離の撮影を、サンティエゴではドラマー、ラリー・マレンのスティックさばきと観客のアクションを撮影。さらに、映像をもっとクオリティーの高いものにするため、カメラをステージ上に据えてメンバーたちの親近感あるクローズアップを撮影したいと “聴衆のいない場での撮影” を希望。ボノはそのスタッフたちの熱い要求を聞き入れ、公演の前夜にカメラ撮影だけのためにメンバーが10曲を演奏するという信じられない奇跡が実現した。そんな夢のような映像作品だ。

ボノが手を差し伸べてあなたをステージに誘う…。U2のコンサートに何度も参加したことのあるファンですら、初めて味わう奇跡の映像と臨場感、興奮を約束する映画『U23D』。これは単なるコンサートフィルムでもライヴの最前列からの映像でもない。

観客をスタジアムコンサートの躍動するエネルギーのるつぼに放り込む、全く新しい体験であり、U2からの熱いラヴレターなのだ。

【映画『U23D』】
配給:ナショナル・ジオグラフィック・エンターテイメント/さらい
3月7日(土)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー!
(c) National Geographic

◆iTunes Store U2(※iTunesが開きます)
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