CLIFF EDGE、リスナーの心にグッサリと突き刺さる珠玉の恋愛ソング「ナミダボシ feat. 詩音」リリース大特集

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CLIFF EDGE クリフエッジ 2nd Maxi Single「ナミダボシ feat.詩音」リリース大特集

CLIFF EDGEと詩音 至高のコラボレーションがここに完成

リード全力で恋をすればするほど苦しく切なくなっていくでもダサイ自分を包み隠さずに生きていくしかないんだ

――2009年はメジャーデビュー2年目。大事な年の始まりにあたって、まず3人揃っての海外旅行で鋭気を養ったとか?

JUN:2008年はアウトプットが多い1年で、逆に刺激もたくさんあって、それを整理整頓するために少し休みをもらったんです。休みというかリセットというか、「ここから始まる」というスタート地点を見定めることができたので、いい期間でした。

――そして2009年第一弾リリースが「ナミダボシ feat. 詩音」。まずは詩音さんとの関係から教えてください。

JUN:出会いは数年前ですね。地元の横浜や町田のクラブで3部制のイベントがあった時に、僕らがだいたい2部のトリぐらいでできるようになって、詩音が1部のトリぐらいで、そのぐらいの時に出会っていたんです。ちょっと不良感のあるイベントに出て、俺らもそういう曲はあるけれども、そこで堂々と歌を歌っていたんですよ。詩音もそんな中でちょっとアイドルっぽいパフォーマンスがあったりとか、お互いにちょっと浮いてたんですね(笑)。良くも悪くも。ともすればディスられるような二組だったんです。そこでお互いに同じ匂いを感じていて、いろんな話をしましたね、詩音とは。音楽でご飯を食べていきたいんだとか、そういう話もしましたね。

DJ GEORGIA:ちょうどオレが(CLIFF EDGEに)加入したぐらいの時からつきあいがあったので。アンダーグラウンド・シーンにいる時から一緒に積み上げてきたものがある、数少ない仲間の一人です。

JUN:その当時から「一緒に曲を書こうよ」と言ってはいたんですけど、流れてしまって…。テーマもできていてトラックもできていたんですけど、なんでだろうな。テーマが気に入ってくれなかったのかな(笑)。

全員:(笑)。

JUN:田舎から夢を持って上京してきた女の子が東京の残酷さを知って…みたいなテーマだったんですけど、それがイマイチだったのかもしれない。見事にお蔵入りしました。

――それから数年がたって、再会を果たすわけですね。

SHIN:あるラジオ番組で再会したんですけど、本当に久々で、詩音のほうが硬くて。昔は「一緒に頑張ろうぜ」みたいな感じだったのに、「お久しぶりです」みたいなところから始まって。でも「曲をやろうか?」っていう話になったら、速攻でまとまったんですよね。ちょうど昨日詩音と会って話をしてたんですけど、詩音の歌詞の初めの部分の「遠い昔交わした約束、今もまだ覚えてますか?」っていうところの真相を聞きたくてツッコんだら、やっぱり正解で。恋愛ともとれるし、オレらと一緒に曲をやろうねと言っていた話のことでもあったという、そういう秘話があって。

――いい話ですね。それを知って聴くとさらにグッと来る曲です。トラックもとてもメロディアスで切ない感じで、R&Bでありエレクトロでありポップスでもあるような、いろんな色の混ざったいい曲だと思います。トラックメイカーのJUNさんのこだわりポイントは?

JUN:やっぱり詩音の声が一番の武器だから、声をいかによく聴こえるようにするかということを、プレッシャーに感じるぐらいに深く考えてました。いろんな音色を重ねて、試してみて、本当にこだわりましたね。

SHIN:サビも、普通にサビだけで成り立ってたんですけど、JUNが「フェイクを入れてみよう」って言い出して、“♪アー、ハー”っていう声を入れてみたら、詩音色がさらにどんどん出てきて。サビに入った瞬間にまさにバシッ! という感じに仕上がったので。

――詩音さんにはウェッサイやローライダーのシーンの歌姫というイメージがありますけど、この曲ではちょっと違いますよね。

JUN:やっぱりCLIFF EDGEとやることになって、「いつもの詩音とは違うね」っていうふうに、ちょっとスタイリッシュになればいいなというのは思ってましたね。そういう意味で、コーラスワークを入れたかったというのもあったかもしれない。

DJ GEORGIA:リーダーが言った「ちょっとスタイリッシュ」の「ちょっと」というのがすごい大事で。詩音を大好きな人にも聴いてもらえるし、オレらのことを好きな人でもイケるし、エレクトロを聴いてる人にも「なるほどね」って思ってもらえる。みんなが共通して気に入ってもらえる曲にしたいというのを思ってましたね。作っている途中で、今のUSのR&Bに似た感じに寄っていってる時があって。その時にリーダーと話して出た答えが、「でも自分たちの中から出てきたものだからそのまま作っていっていいんじゃないの?」っていう答えで。向こうに似せるわけではなく、いろんな変遷を経て最終的に自分たちがいいなと思える音色に落ち着けたと思います。

SHIN:このトラックを最初に聴いた時には相当興奮しましたね。今までの中では最強だと思うし、自分のツボだし、何度もJUNに言ったよね。「ヤバイ、これヤバイよ!」って。「これで切ない恋愛の歌詞を書いたら本当にヤバイね」って言ってて。

JUN:曲ができあがって、「テーマをどうしようか?」という話になった時に、詩音の良さというのはまず声と、それから歌詞の世界観にあると思ったんですね。女の子独特のネガティヴさとか、逆に一途な強さとか、生活観がにじみ出てきたりとか、そこらへんがいいなと思ったので、ハッピーな曲よりは切ないテーマでやったほうがより詩音の良さが出てくるんじゃないか? ということで。「せつない恋愛」という大きいテーマを決めて、そこから3人で話し合いました。

SHIN:根底に力強さがありつつ、表に出ている部分はほぼ切なさで囲まれているという、その景色がすごく見えてきたんですよ。まさに詩音がそこにいるような、一人で泣きながら、それでも走っているような詩音の姿が浮かんできて、「これはいいな」と。見事に、歌った瞬間にハマりました。

――「切ない恋愛」ということは、それぞれに実体験も盛り込んで?

SHIN:そうですね。恋愛って、包み隠したり、劇的にしたり、きれいにしちゃったりしたら、全然(心に)響かないんですよね。すごくリアルな、本当にあったことを盛り込むことで伝わるものになると思うし。恋愛曲を書く時は、僕はダサいところも隠さずに書いてます。たとえば自分の歌詞で、別れた相手に対して「君の幸せを望めない」というところとか、男としてはカッコ悪くて言いたくない言葉ではあるんですけど、実際そうだし、そのまんまを描くことで「確かにそうだよな」ってみんな思うだろうし。そこを意識しましたね。そこから先は、これを聴いたみんなにそれぞれ考えてほしいです。

JUN:恋愛をしていると、一生懸命になればなるほど苦しくなってしまったりとか、よくあると思うんですよ。それを恐れないでほしいし、後悔ないように自分の気持ちに素直になってみようよとか、「気持ちを言葉に変える勇気を持ってみようよ」というメッセージも入っています。

――詩音さんは、完成した曲を聴いて何と言ってました?

JUN:「これ私、ほしいんだけど」って言ってましたね(笑)。

――あはははは。言わなくてももらえると思いますけど。

DJ GEORGIA:最高のひと言をいただきました(笑)。

JUN:CLIFF EDGEだけでは作り出せなかったものを作れるのが、コラボレーションの魅力だと思うので。この曲が、より多くの人に聴いてもらえるチャンスになればいいと思います。

取材・文●宮本英夫

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