新人ながらずいぶんとやばい連中が現れた。N.A.S.A.(ナサ)だ。

スパイク・ジョーンズの弟とプロスケートボーダーのふたりが組んだDJユニットだが、彼らの1stアルバム『ザ・スピリット・オブ・アポロ』が、結果凄いことになっている。世界中のトップ・アーティストたちが、ジャンル、人種、世代の壁を超えて一同に集結、豪華メンツが溢れ変える突然変異型ハイエナジー・アルバムができあがっているのだ。

ヤー・ヤー・ヤーズのカレン・O、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテ、CSSのラヴフォックス、カニエ・ウェスト、M.I.A、サントゴールド、デヴィッド・バーン、ファーサイドのファットリップ、ウータン・クランのRZAやODB、スパンク・ロック、トム・ウェイツ、メソッド・マン、ジョージ・クリントン、シズラ、クール・キッズ…枚挙に暇がない。

楽曲を制作するにあたり、「この曲にはあのアーティストに参加してもらおう」「このアーティストとあのアーティストを組み合わせてみよう」と、DJならではの感性でアーティストに声をかけるところからこのプロジェクトはスタートという。実際に作業を進めていくにつれ、「ジャンルや人種、世代、文化などなどあらゆる差別の壁をぶち壊すパワーが音楽とアートにはある」と気づき、結果、トム・ウェンツとクール・キースが、デヴィッド・バーンとチャック・Dが、ウータン・クランのオール・ダーティ・バスタードとヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oが、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテとRZAが…などなど、予想外な共演が楽しめるパーティ・ロッキングな内容に仕上がっていったという。

想像の限りぶっ飛んだコラボレーションをやろうという勢いだけで始まったこのプロジェクトも、すぐにコンセプトは大きくなったようだ。とはいえ、当然ながら全てがとんとん拍子に進んだわけではない。これほど多くの著名アーティストとの共演には、辛抱強く交渉を重ねての今があるという。結果トータルで6年近くもかかっての今回の完成なのだ。決して妥協せず、自分たちのゴールをできる限り高く掲げ、自分たちのお気に入りアーティストの全員に声を掛けたという。

そして出来上がったのがこのクレイジーなバケモノ作品『ザ・スピリット・オブ・アポロ』というわけだ。豪華レコーディング風景を動画で確認しながら、アルバムリリースの2月18日を心待ちにしていて欲しい。