一聴して、お?と引き込まれる、素晴らしい声。メリッサ・ラヴォーのその歌声は、耳に触れただけで多くの人を吸引する力に満ちている。強烈にハスキーではあるが決して渋くは無い。むしろかわいらしくチャーミングだ。

ワールドミュージックの枠を超えるリアル・オーガニック・フォークというべきか、アコースティック・ギターを核に弾き語るスタイルは、そのサウンドもきわめてオーガニックで、人工着色の要素は皆無だ。そのままライヴが目に浮かぶ、自然体の空気が心地よくパッケージされている。

メリッサ・ラヴォーのデビューアルバム『カンファー&コッパー~ハイチと愛』は2月15日発売だが、数日先行して2月11日から、iTunesの「今週のシングル」としてデビュー曲「My Boat」が公開になる。フリーダウンロードは1週間、2月17日までだ。

現在パリを拠点に活動しているハイチ系カナダ人、メリッサ・ラヴォーは、ビリー・ホリデイや、エイミー・ワインハウス、トレイシー・チャップマンを思わせるような磁力をたたえた歌声が魅力と評判になり、既に輸入盤は早耳リスナーによってかなり売れている状況にある。2008年に登場したAsa(アシャ)に心奪われた人であれば、間違いなくジャストミートであろう。

パーカッシブに弾むアコースティックに絡むメリッサ・ラヴォーのボイス…ここには調味料など何も要らない自然が生み出す最高の旨みがそのまま提示されている。音楽がピュアに湧き出してくる歌の源泉が、鼓膜を心地よく刺激する。これぞデトックス音楽だ。

厳しい経済状況にある世界環境だが、全員がメリッサ・ラヴォーの音楽を聴いてみればいい。くだらないことなどは浄化されて、ちょっと違う明日になるんじゃないだろうか。
◆メリッサ・ラヴォー・オフィシャルサイト