「ドラクエ」の曲が“レベルアップしまくり”なダンスリミックスに

ドラゴンフライが「ドラゴンクエスト」の名曲を大胆にダンスリミックスした──ときいて、すぐさま集団で火を吐いてくる、あの赤いトンボのようなトカゲのような敵「ドラゴンフライ」を頭に浮かべたあなたは、間違いなく「ドラクエII」をやりこんだ経験があることだろう。

世界中でただ一人ドラクエのダンスミックスを許されたリミキサー“dragonfly”が、3月4日に発売するアルバム『ドラゴンクエスト ベスト ダンス ミックス』でデビューを果たす。すでにオフィシャルサイトにはいくつか試聴音源がアップされており、実際にどんな作品になったのかを確かめることができる。

◆アルバム『ドラゴンクエスト ベスト ダンス ミックス』のCD情報

彼が手がけたダンスミックス10曲のクオリティは非常に高い。特に「序曲」。これは誰もが一聴すれば、ドラクエを思い浮かべるあのテーマソングだ。しかもダンスミックスになることにより、“始まり”“スタート”が感じられ、“高揚感”が湧き立てられる。さまざまなシチュエーションで間違いなくテンションはあがるだろう。

さらに「レベルアップ」。こちらの曲では、スリリングな戦闘を彷彿とさせるトラックにレベルアップのファンファーレが鳴る。しかも何度も。“お前、どんだけ「はぐれメタル」倒したんだよ。「ドラゴラム」使ったのか、それとも聖水ばら撒いたのか？” とか言いたくなるほどだ。

ところで、dragonfly。彼のデビューのきっかけはmixiとのこと。クリエーターを志す当時のdragonflyは、2007年にエイベックスの制作部ディレクターと “マイミク” になり、作品のやり取りが始まった。そして、2年が経ち、類いまれなクリエイティブセンスが決め手となり、メジャーデビューを飾ったのだ。

一般的には、オーディションやデモテープ、コンテストやライヴ活動などがデビューのきっかけになることが多いが、今回のように “マイミク” がきっかけだったというのはいかにも現代的。ちなみにdragonfly、現在もマイミク募集中で、目印はドラクエ ミックスのジャケット写真だとか。「ドラクエ」ファンは、彼とマイミクになってドラクエサウンドについて語り合ってはいかがだろうか。

なお、「ドラクエ」と聞くと“バグ”とか“発売延期”という言葉が浮かんでしまう昨今だが、『ドラゴンクエスト ベスト ダンス ミックス』はすでにレコチョクなどで「序曲」の着うた（R）が配信されている。もちろん、アルバムも3月4日発売で揺揺るぎない（…はず）。「ドラクエ」ファンは、まずこのリミックスアルバムでテンションをあげるところから始めよう。

◆ドラゴンクエスト・ベストダンスミックス・オフィシャルサイト