サラ・ブライトマン、あまりに美しすぎる来日公演がスタート

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サラ・ブライトマン、5年ぶりのソロ公演<シンフォニー・ザ・ワールド・ツアー>日本公演が、2月23日、日本武道館でスタートした。高額チケットにもかかわらず、すでに発表されている全日程がほぼ完売。初日となる日本武道館も超満員となった。

四角形の巨大3Dスクリーンを中心に作られた大きなステージの中央に黒いレースのヴェールで顔を覆ったサラが現れると、会場からは大歓声が沸く。ダンサーがヴェールを取り払うと真紅のロングドレス姿のサラが現れ、そのあまりの美しさに観客は大歓声を上げる。ショウはドラマティックな「ゴシックの夢~嘆きの天使」から幕を開けた。今回のショウは第一幕と第二幕の二部構成となっており、間に20分間の休憩が挟まれる。約2時間、オーディエンスはサラの美声と豪華なセットと衣装によって繰り広げられる美しい”ファンタジー“に酔いしれた。

今回の公演では、武道館全体が中央の巨大3Dスクリーンの映像と、サラと女性ダンサーたちのパフォーマンスによって、ゴシック建築のお城、森の中、水中と、曲ごとに“空間“を変えていく趣向となっていた。

第一幕でのハイライトは、「月の息子」での演出だ。巨大スクリーン全体に水中の映像が映し出され、その真ん中に横たわるサラを中心にダンサーたちが花びらが広がるような形で泳ぎ回る。まるで“シンクロナイズド・スイミング“を見ているかのような錯覚に陥る観客。このシーンでは観客からどよめきが起き、あまりの幻想的な効果に、割れんばかりの拍手を送った。

またサプライズな演出はこれだけに留まらず、武道館中央の天井から降りてきたブランコにサラが座り、優雅に天井へと上っていくシーンもハイライトのひとつだった。色鮮やかで優雅なドレス、ステージ上まで垂れ下がり広がる美しいピンク色のレース、そして天井から舞い落ちる赤い紙吹雪と、夢のような演出で観客も陶然となる。

さらに途中、イタリアの人気テノール歌手アレッサンドロ・サフィーナも参加。サラとの美しいデュエットで歌った「オペラ座の怪人」は圧巻。観客を大いに沸かせた。

豪華なセットや衣装、演出で盛り上がったことはもちろんだったが、なによりも主役はサラの「美しい歌声」だったのは言うまでもない。世界最高のディーヴァの世にも美しい歌声が描く一晩の夢、かけがえのない贅沢な時間に観客からの拍手はいつまでも鳴り止まなかった。

来日公演は3月5日追加公演の日本武道館公演まで続く。これは見逃せない公演だ。ぜひまだ観ていない人は足を運んでほしい。

また、サラの最新ライヴCD、DVDも好調だ。ライヴDVDは世界遺産に指定されているウィーン歴史地区にあるシュテファン大寺院で2008年1月に行なわれたスペシャル・コンサートを収録したもの。こちらも要注目である。

<シンフォニー・ザ・ワールド・ツアー>
2009年2月23日@日本武道館
第一幕
1.ゴシックの夢 ~嘆きの天使
2.レット・イット・レイン
3.シンフォニー
4.この素晴らしき世界
5.ダスト・イン・ザ・ウィンド
6.ネッラ・ファンタジア
7.月の息子
8.ラ・ルーナ
9.サラバンド
10.エニィタイム、エニィウェア
11.愛の物語
12.大いなる世界
13.アテッサ
第二幕
14.ユー・テイク・マイ・ブレス・アウェイ
15.オペラ座の怪人
16.アイヴ・ビーン・ディス・ウェイ・ビフォア
17.若葉のころ
18.アイ・ビリーヴ・イン・ファーザー・クリスマス
19.タイム・トゥ・セイ・グッバイ
アンコール
20.デリヴァー・ミー
21.ランニング(ジュピター~栄光の輝き)

<サラ・ブライトマン/来日公演>
2月23日(月)東京:日本武道館
2月25日(水)福岡:福岡国際センター
2月27日(金)名古屋:日本ガイシホール
3月2日(月)大阪:大阪城ホール
3月4日(水)東京:日本武道館
3月5日(木)東京:日本武道館

[問]ウドー音楽事務所 03-3402-5999
◆ウドー音楽事務所

◆iTunes Store サラ・ブライトマン(※iTunesが開きます)
◆サラ・ブライトマン日本公式ウェブサイト
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