フォステクスよりPAとライブレコーディングが同時に行えるライブミキサーLR16

フォステクス　カンパニーは、16トラックレコーダーを内蔵したアナログ操作の16in/4busデジタルミキサー「LR16」を発表した。これはアナログミキサーの直感的な操作を継承、レコーダー機能は16トラックとステレオミックスの同時録音が可能と、イベントから講演などPA業務で幅広く活用ができるようになっている。

本体は、ミキシングのコントロール・ユニットとメイン・ユニットの2ユニット構成。入出力＆レコーダー部はメインユニットに内蔵される。コントロールユニットとメインユニットの間はイーサケーブル1本で最大50mまで分離設置が可能。主要な結線はステージ側のメイン・ユニットで行い、ミキシング操作はオペレーター側で行えるため、マルチケーブルが不要となりケーブルの引き回しを最小限化できる。

全インプットは、デジタルコントロールドトリムとリミッターを装備。また、全チャンネルに3バンドEQ、3系統AUX SEND、EFF SENDを備える。マスターエフェクトとしてリバーブ、ディレイを装備しているので、外部機器なしでも基本的なエフェクトに対応できるようになっている。

レコーダー機能は、音質で16ビットまたは24ビット、44.1kHzまたは48kHzの選択が可能。80Gバイトのハードディスクを内蔵しており、16トラック使用時に合計16時間の録音が可能だ（16ビット/44.1kHz）。FAT32フォーマットを採用しており、USB接続でHDDをPCに直接マウント可能なのも便利だ（オーディオファイル形式はWAV）。さらにUSBメモリーへ録音データのバックアップが可能なのもありがたい。また、再生機能では、10キーによるメモリープレイも可能になっている。

◆主な仕様
【入出力】　0dBu = 0.775Vrms, 0dBV = 1.0Vrms
●メインユニット
・マイクインプット（1～16）：XLR-3-31タイプ／コンボ（バランス）、-60～-12dBu、1.5kΩ以上、P48V (1-8ch & 9-16ch ON/OFFスイッチ付き）
・ラインインプット（1～16）：φ6mmTRSフォーン／コンボ（バランス）、-40～+8dBu、10kΩ以上
・インサート（1～8）：φ6mmTRSフォーン(Tip: Output, Ring: Input)、-10dBV、10kΩ以上
・ステレオアウト（L,R）：XLR-3-32タイプ（バランス）、+4dBu、10kΩ以上
・グループバスアウト（1～4）：φ6mmTRSフォーン（バランス）、+4dBu、10kΩ以上
・AUXセンド（1～3）：φ6mmフォーン（アンバランス）、-2dBu、10kΩ以上
・エフェクトセンド：φ6mmフォーン（アンバランス）、-2dBu、10kΩ以上
・RECアウト（L,R）：RCA（アンバランス）、-10dBV、10kΩ以上
・フットスイッチ：φ6mmフォーン
・USB (デバイス)：Bタイプ（USB2.0 Hi-Speed for PC connection）
・USB (ホスト)：Aタイプ（ USB2.0 Hi-Speed for storage connection）
・MIDI：アウト
・TO CONTROL UNIT：RJ45（CAT5、ストレート）
●コントロールユニット
・ヘッドホン：φ6mmステレオフォーン32Ω以上
・モニターアウト（L,R）：φ6mmフォーン（アンバランス）、-12dBV、10kΩ以上
・SUBイン（L,R）：RCA（アンバランス）、-10dBV、10kΩ以上
・TO MAIN UNIT：RJ45（CAT5、ストレート）
【録音／再生】
・録音メディア：3.5インチE-IDEハードディスク
・フォーマット：FAT32（WAV）
・サンプリング周波数：44.1/48kHz
・量子化：16bit/24bitリニア（非圧縮）
・ADC/DAC：24bitデルタシグマ変調方式
・録音時間：約14.5時間（80GB HD使用時／16bit/48kHz／モノトラック換算合計時間）
・トラック数：16トラック
・録音／再生周波数：20Hz～20kHz
・ダイナミックレンジ：100dB（TYPICAL、24bit時）
【一般】
・外形寸法：482（W）×136（H）×570（D）mm（最大突起含む） 11U（8U+3U）
・質量：約13kg
・電源：100V AC、50/60Hz
・消費電力：60W

◆LR16
価格：189,000円（税込）
発売予定日：2009円3月中旬

◆フォステクス・ウェブサイト