ワーグナー・ラヴの奏でる様々なフィーリング(前編)

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「ドゥーイン・イット」が全国のラジオで大ヒット中のワーグナー・ラヴ。ロックの歴史が醸造してきたメロディの旨みをギュギュッと濃縮し、爽やかさとさりげなくも抜群のセンスで仕上げたデビューアルバム『ワーグナー・ラヴ白書』は、3月4日の発売と共に、多くのロックファンを歓喜の嵐に巻き込むことだろう。

2009年期待の大型新人ワーグナー・ラヴのフロントマン、ジェイコブ・ヴェター(ギター、ヴォーカル)がインタビューに応じてくれた。

──バンド名のワーグナー・ラヴは、ブラジル出身のサッカー選手の名前に由来しているそうですね。

ジェイコブ・ヴェター:僕はこのサッカー選手のことは全然知らなかったんだけど、ラベル(キーボード)とマーセル(ドラム)はかなり熱狂的なサッカーファンなんだ。で、ある日ワーグナー・ラヴが出ている試合を皆で見てたんだけど、名前が傑作だと思ってね。そんな名前の奴、世の中に一人しかいないだろ。皆、笑いが止まらなかったよ。で、ある夜にバーでバンド名のネーミングコンテストをメンバーで行ったんだ。その時、最後に残ったのがワーグナー・ラヴだった。その名前が頭から離れなかったというか、覚えやすいしね。ハードな音楽を作曲したコンポーザーの名前とラブ(愛)のコンビネーションは、僕らの典型的ドイツ人っぽくない音楽にぴったりだと思ってね。

──デビュー作の『ワーグナー・ラヴ白書』という作品を作るにあたって、最初に描いていた青写真や目標はどういうものでしたか?

ジェイコブ・ヴェター:これは僕らの初アルバムというか、初ビッグリリースだけど、別にこれと言った青写真や目標は無かったな。コンセプトアルバムではなく、4年間で僕らが作ってきた曲のベストアルバムみたいなもの。4年前に作った曲が2曲収録されているし、アルバムをレコーディングする1ヶ月前にできた曲もある。だからすごく多様性があるし、僕らの様々なフィーリングが表現されていると思うよ。

──聴きながら、スティーヴィー・ワンダーがもし今バンドを組んだらこういう音だったかも、などと考えました。あなたたちはまだ若いのにソウルに造詣が深いわけですが、特に好きなミュージシャンや影響を受けた作品などはありますか?

ジェイコブ・ヴェター:ありがとう。スティーヴィー・ワンダーみたいと言われると嬉しいよ。スティーヴィーはキーワードだね。彼には凄く影響を受けた彼の曲の書き方だったり、スタイルだったり、ハーモニーの構造だったり…彼は必ずしも簡単なものを選んでいたわけではないんだ。中にはとても複雑なものもある。あと、ダニー・ハサウェイも好きだね。

後編へ続く

◆iTunes Store ワーグナー・ラヴ(※iTunesが開きます)
◆ワーグナー・ラヴ・オフィシャルサイト
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