最初で最後のカストラートの歌声を、着うた(R)で

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▲『ALTUS 奇跡の声-美しきカウンターテナーの世界』
300年ほど昔、人気ロックスターのごとく華々しく活躍したと言われる、少年の声を永遠に保つために去勢手術を施した“カストラート”たち。

◆参照:カストラートに関する記述原稿

カストラートが活躍した最盛期は1650-1750年だ。当時の欧州諸国のオペラ史に多大な影響を与えたと言われる煌びやかな時代の裏で、幼い頃に去勢手術を施され、当時の不衛生な環境での無茶な手術などで命を落とした子供たちもいるなど、その華々しい光の影には、暗く重い歴史を背負っているという。

この衝撃的な史実と、現在の音楽シーンで流行っているカウンターテナー・ブームが相まって、人類最後のカストラートと言われるアレッサンドロ・モレスキの貴重な音源(1902年収録)や、人気沸騰中の旬のカウンターテナー、フィリップ・ジャルスキーやデイヴィッド・ダニエルズらを収録したコンピレーション・アルバム『ALTUS 奇跡の声-美しきカウンターテナーの世界』が、店頭では一時品薄状態になるなど、クラシック界では異例のヒット商品となっている。

この大反響を受けて、急遽3月25日よりアレッサンドロ・モレスキの「小荘厳ミサ曲より 十字に架けられ」の着うた(R)配信が決定した。

アレッサンドロ・モレスキは1858年ローマ生まれ。当時モレスキは「ローマの天使」と言われ、イタリアの王の葬儀など重要な式典でも歌を披露していた。今回着うた(R)でも配信される歌声は、1902年にバチカンのシスティーナ礼拝堂にて奇跡的に録音されたもの。これは、殆ど最初の録音であり、実際聴いてみるとモレスキが極度に緊張して歌っているのが聴き取れるほどだ。世界で最初で最後に録音されたカストラート:アレッサンドロ・モレスキの歌声は、間違いなく歴史的に貴重な音源といえる。

100年を超えて、まさか携帯でもこの歌声が蘇るとは…。世界初となるこのカストラートの着うた(R)配信、ちょっとした事件だ。

◆EMIミュージックウェブサイト
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