YOSHIKI、子供たちに音楽室をプレゼント

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4月5日、お台場東京ビッグサイトにて、映画『レッドクリフPart2』の企画イベント<Imagine Future.プレミアム>が行なわれた。このイベントには日本の未来を担う新社会人などが招待され、「未来を信じて、勇気をもって立ち上がろう」といったテーマをもとに、ジョン・ウー監督をはじめ、小池百合子元環境大臣、作詞家の秋元康ら各界の著名人が集まり、パネルディスカッションなどが開催された。

そして最後にX JAPANのYOSHIKIとTOSHIがサプライズゲストとして登場。「Forever Love」を演奏し、歓声を浴びた。演奏中、ステージ後方のスクリーンには、先日YOSHIKIが中国・四川大地震の被災地を訪れた際の映像が流されており、演奏後、YOSHIKIは四川での様子について「被災地で子供たちの顔をみて、凄く生き生きと強く生きる姿にジーンと来た。自分たちも頑張らなければと思った」と、素直な感想を語った。

◆YOSHIKI、子供たちに音楽室をプレゼント ~写真編~

2009年1月のX JAPAN香港公演の際、YOSHIKIは自殺や交通事故で親を亡くした子供たちをコンサートに招待、またそういった遺児を保護するボランティア団体に寄付をしていた。その後、中国政府から「四川大地震の被災の様子を世界に伝えて欲しい」という要請を受け、2008年5月に約5000万人が被災したと言われる中国・四川省のある街を訪れていた。

震源から約30キロ離れたこの都市は、震災前は人口10万人を抱える都市であったが、あまりにも深刻な被害を受け、現在では誰も住んでいない廃墟の街となっている。YOSHIKIはこのリアルで生々しい様子を目の当たりにし、言葉を失ったという。また現地の被災者からも直に話を聞き、彼らの心の傷に思いを馳せた。この街は、将来的に大地震の被害を伝え続けていく為、そのままの状態で中国政府により保存され残されるという。

またYOSHIKIは仮設校舎の学校を訪れ授業の様子を見学し、被災した子供たちと触れ合いながら激励を送った。この地区も震災によって大きな被害を受けており、瓦礫にまみれた街はかつての活気を失い、街は静まりかえってしまっていた。その様子に心を痛めたYOSHIKIは、「被災した子供たちに夢や希望を失わないで欲しい」という思いを込めて、この学校に音楽室をプレゼントすることを決めたのだ。音楽室にはピアノ、オルガンをはじめ、太鼓、木琴などのさまざまな楽器を用意するという。

「震災で大切な家族や友達を亡くした子供達もいるでしょう。心の深い傷や痛みはなかなか癒えることはないけど、音を鳴らしたり、歌を歌ったり、心を解放してリラックスできる場所を作ってあげたいと思った。子供たちが笑顔になれる場所になればとても嬉しい」と、YOSHIKIはこのプレゼントの目的を語っている。

この寄付はYOSHIKI基金から行なわれるが、「誤解を受けることもあるけど、覚悟の上でやりたいようにやる」と、慈善活動について強い意志を込めた。

「これまでも自分はファンに生かされてきたんです。今までとこれからを考えたとき、何かやり残したことはないかと思ったら、残された人生はファンに捧げたいし、同時に自分が出来るののなら子供達に笑顔を送りたいと思った」とYOSHIKIは語った。ロサンゼルスでの生活が長いYOSHIKIだが、ことハリウッドのセレブなどとの交流が深い彼にとって、慈善事業や寄付といった活動は、もはや特別なことではなく、身近な人がいろんなシーンで自分なりに行なっている自然な行為でしかない。

「基金を募っているわけではないし、これは自分のためでもあるんです。やりたいからやっている。それだけです」と、その自然体だからこそ貫かれる意志の固さを伺わせた。

世界の若者たちに影響を与えているミュージシャンYOSHIKIが送るメッセージ。それはYOSHIKIが作る音楽に、全て込められている。

<X JAPAN WORLD TOUR Live in TOKYO ~攻撃続行中~>
~無敵な夜~
5月2日(土)東京ドーム OPEN 16:00/START 18:00
~18回目の夜~SPECIAL
5月3日(日)東京ドーム OPEN 15:00/START 17:00
<X JAPAN WORLD TOUR Live in TAIPEI ~本当にやる夜~>
2009年5月30日(土)臺北縣立板橋體育場(Pan-Chiao Stadium)

◆X JAPANオフィシャルサイト
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