UKアーティスト、海外での収益が急増

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印税を集計する組織PRS for Musicによると、2008年、UKのアーティストは海外で1億3,960万ポンド(約209億円)の収益を上げたそうだ。それは、2007年より2,000ポンド(約30億円)も多いという。

PRSによると、これはポリスやアイアン・メイデンなどのビック・アーティストの世界ツアーが貢献したという。さらに、印税回収に対し、世界各国にある同様の組織と連携しやすくなったことも一因だと考えられている。地域的にはアメリカでの収益が2,170万ポンドとトップ。そしてドイツ(1,510万ポンド)、フランス(1,170万ポンド)と続いた。

PRSのスポークスマンはBBCにこう話している。「さまざまなことが組み合わさった結果だと思う。ブリティッシュ・ミュージックが使用される機会が増えたのと、印税を回収するために世界各国の組織と連携しやすくなったためだ。アメリカでイギリスの音楽が使用されれば、我々にお金が戻ってくるし、逆にアメリカの音楽がこの国で使われればアメリカにお金が戻ってくる」

ポリスやアイアン・メイデンのほか、コールドプレイ、スパイス・ガールズ、エルトン・ジョンなどのツアーも「ビッグ・インパクトがあった」という。

海外での印税は、1999年以来、6,800万ポンドから1億3,960万ポンドと2倍にも増えたそうだ。これは、世界中でデジタルTV/ラジオ局の数が増えたためだと考えられている。PVや曲が流れる機会が急増し、印税増加へ繋がったようだ。CDの売り上げが減少する中、アーティストにとっては朗報だろう。

Ako Suzuki, London
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