オジー、ブラック・サバス時代を語る

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ブラック・サバスの2ndアルバム『Paranoid』(1970年)のデラックス・エディション・リリースを機に、オジー・オズボーンがサバス時代について語った。黒魔術や悪魔と結び付けられることの多い彼らだが、オジーいわく、実際はベトナム戦争について歌っていたという。

『The Sun』紙の独占インタヴューで、オジーはブラック・サバスに関われてラッキーだったと話している。「サバスってのは、無理して作られたものじゃない。同じ街に住んで奴らがバンド結成して、やってみようってことになったんだ。予想外な展開だったが、けっこうロマンチックだろ。あのときのことを思い起こすと、あんな素晴らしいもんに関われて、ほんとラッキーだったって思うよ」

「人を怖がらせる音楽」を作り始めた経緯については、こう話している。「ブラック・サバスのリーダーは誰かって訊かれたら、俺はトニー(・アイオミ)だって答えなきゃならない。俺ら、奴が思いついたことに飛びついてたから。道の向こう側の映画館でリハーサルしてたとき、トニーだったと思うよ、“怖がるために金払うなんて、おかしいと思わないか?”って言ったのは。で、人を怖がらせる音楽を作ることに決めたんだ。俺たち、そうやってスタートしたんだよ。それにトニーはいつだって、すっばらしいリフ男だったからな」

また、ジャーナリストにサバスの曲は悪魔的というだけでなく、ベトナム戦争に対する反戦歌ともいえないかと問われると、こう答えた。「君は多分、そこに気づいた2人目のリポーターだよ。悪魔とかそういったことばかり強調されるけど、それは真実じゃない。俺らは、ベトナムについて歌ってたんだ」「死を美化する古い映画を観てきたが、そんなもの栄誉でもなんでもない。もし、自分の子供が箱に詰められて戦争から戻ってきたら、俺は気がおかしくなるだろうよ。政治的なことに巻き込まれるのは嫌だし、理解もしてない。誰もが死ぬのはわかってるが、子供は(戦争には)送らねえよ」

ブラック・サバスの『Paranoid』デラックス・エディションは、レアな4チャンネル・ミックス、未公開の写真、アルバム制作の裏話を語ったライナー・ノートなどを含むディスク3枚組でリリースされた(英国発売)。

Ako Suzuki, London
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