何者だ?ジョンジョリーナ・アリー、ロングインタビューで度肝を抜く

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ようやく最終回を迎えるジョンジョリーナ・アリー企画。5日間に渡り、ジョンジョのいろいろな面を多角的に紹介したが、いかがだっただろうか。ジョンジョって天然? それともかなりの戦略家? でも可愛いからなんでもいいや。という感想を持った人も多いと思う。そこで、最終回は、ジョンジョ本人へのロングインタビューをお届けしよう。これでジョンジョの本質を捕まえちゃってほしい。

◆ジョンジョリーナ・アリー、魅惑のフォトアルバム

──最近音楽以外で気になっている事はありますか?

ジョンジョリーナ・アリー(以下、ジョンジョ):エコロジーですね。特に地球温暖化問題については頭を痛めています。私も、自分にできることから始めようと思って、なるべく呼吸の回数を減らすようにしています。例えば、ちょっとした待ち時間などに30秒息を止めるだけでも二酸化炭素排出防止に効果があります。馴れると意外と楽ですよ。皆さんも、地球の未来のために、できることから始めてみてください。

──自分の音楽性についてはどう思っていますか?

ジョンジョ:私はかねがね、エンタテインメントの本質は「自分の中ででき上がった概念を破壊されること」だと思っています。例えて言うなら、「感動させようという主旨で作られた音楽に、醜悪きわまりない映像をかぶせて、その音楽自体が持っていたベクトルを反転させて台無しにさせる感じ」です。私のデビューシングル「鼻毛ボー」では、それを踏まえて、美しいラヴァーズ・レゲエのメロディーに「鼻毛が必要以上に伸びているので切って欲しい」という状況を歌いました。求めたのは、意味の反転です。私は、世にはびこる「感動させよう」、とか、いわゆる「元気ソング」の持つ根源的な欺瞞を台無しにしたいのです。検証もされずに「常識」の名のもとに勝手に決められた規範を台無しにしてみたいんですね。当然そこにはもちろんユーモア、いやギャグの精神が無ければなりません。優れた芸術はだいたいこうした精神が一貫しています。映画で言うなら、ホドロフスキーの「ホーリーマウンテン」しかり、川島雄三の「幕末太陽傳」しかりです。真剣に作った作品を最後に自ら「こんなん嘘だから騙されなさんなよ」と葬り去る感じです。観客は今まで感動していたのに、あっという間に見捨てられます。2時間近く信じてきた概念にあっという間に裏切られるのです。観客は言います「なんだこれは」と。「ふざけんのもいい加減にしろ」と。でもそれこそが私の目指すものなのです。その結果売れようが売れまいが私にとってはどうだっていいのです。

──え、売れなくてもいいのですか?

ジョンジョ:これから先、CDが爆発的に売れるなんて状況があると思いますか? あるわけないのに、見て見ぬフリを続けて来た結果が今の惨憺たる有様となって現出しているじゃないですか。CDリリースは、過渡期の音楽業界の中での私のひとつのトライアルでしかありません。パッケージビジネスが終わりとなった今、次に何をしようか、私はそればかり考えています。成長期にある分野であれば、参入するだけで儲かります。ですが、停滞期、終息期にあるビジネスは、それだけで消耗感のみが先に立ちます。

──な、なるほど…。

ジョンジョ:今の音楽業界は、「狭い世界で、狭い世界の規範に沿ってお互いを表層的に褒めあっているうちに、いつのまにかその狭い世界自体を乗せた船が沈んでゆく感じ」です。船が雄雄しく進んでいる時は無視されていた問題が、船が沈むにつれてその問題の大きさが浮き彫りにされてゆきます。そして、いま一見うまくいっているように見えることは、実は決して抜本的な解決策というわけではなく、沈みゆく船の甲板で、少しでも沈んでない部分を探して移動しているだけなんです。結局は遅かれ早かれ沈む。そのことに気付いている人、気付いているのに気付いていない振りをしている人、そして、全く気付いていない人。同じ状況でありながら、捉え方は天地ほどの差があります。次世代音楽ビジネスの議論がうまくいかないのも当然でしょう。こうした過渡期の中、目先のCDの売上に私の活動を左右されたくはありません。ただ、本当の気持ちを言えば、今回のシングルは最低でも100万枚くらい売れたいですね。売れるためなら手売りだろうが何だってしようと思っています。

──ジョンジョさんの今後の夢を教えてください。

ジョンジョ:そうですね、エアみこし的な生き方をしたいですね。

──「エアみこし」? 何ですかそれは。

ジョンジョ:よく、たまたまそのグループにいたというだけで実際は何もやっていないのに、何か自分もいっぱしの仕事をしてるかのように振舞う人がいるじゃないですか。例えて言うなら、「ワッショイワッショイ!」と皆でお神輿をかついでる時に、「一人くらい担がなくたって分かりゃしないだろう」などと言って、かつぎ手をただ握っているだけで実際は何もしない人。私はそんな人を「エアみこし」と呼んでいます。何もせず、どさくさに紛れて優秀なグループに紛れ込んで大声で「ワッショイワッショイ!」と言うだけの人生。夢ですね。

──最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

ジョンジョ:頑張った自分へのご褒美として、ジョンジョの新曲を買う人が増えているそうです。本当かどうかは知りませんが、嘘も言い続けることで本当になるといいます。ですので、頑張った自分へのご褒美に、一人3枚くらい買って欲しいですね。私の歌は、あなたのスケールの小さな人生にも、ちょっとした変化をもたらしてくれるでしょう。これは、あなたのためであり、私の生活のためでもあります。よろしくお願いします。

以上、ジョンジョリーナ・アリーの最新ロングインタビューをお届けした。インタビューは駒沢大学のサイゼリアにて実施。地元の高校生の大声にひるむこともなく、まっすぐな目線で答えてくれたジョンジョ。最後まで尻尾をつかませない姿勢にインタビュアーも圧倒されるインタビューだった。

ということで、ジョンジョ週間は終了。お付き合いありがとうございました。引き続きジョンジョの話題は掲載していくので、お楽しみに。

<CDシングル>
「サラサラサマー・アリアリアリィー~港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ~」
VICL-36507 ¥1,000(tax in)
2009年4月22日発売
1.サラサラサマー・アリアリアリィー~港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ~
2.横浜メラニン
3.ジョンスイ -Jonjolena’s Swing-
4.また逢う、暇で(special short version)

◆iTunes Store ジョンジョリーナ・アリー(※iTunesが開きます)
◆ジョンジョリーナ・アリー レーベルサイト(壁紙ダウンロード(う○こ付き)あり)
◆ジョンジョリーナ・アリー オフィシャル・ブログ
◆「鼻毛ボー」PV映像
◆「サラサラサマー・アリアリアリィー~港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ~」PV映像
◆ジョンジョからのメッセージ映像
◆プレゼント応募ページ(う○こ付き)
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