ストレイテナー、7,000人と固い絆で結ばれた初武道館

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ストレイテナーの全国ツアー<Nexus Tour>ファイナルが、5月8日(金)に日本武道館にて行なわれた。

◆ストレイテナー、7,000人と固い絆で結ばれた初武道館~写真編~

オーディエンスが密集するスタンディング形式のアリーナ・フロアと、その頭上に広がる1階席と2階席。その壮観な景色から沸きあがる異常な程の熱気。

ギタリストに大山純を迎えた新編成による初のアルバム『Nexus』を引っさげた全国ツアーのファイナルを飾る舞台は、ストレイテナー史上に残る一大スペクタクル・ライヴとなった。

手を伸ばせーー。大きく響き渡るオープニング・ナンバー「クラッシュ」の歌詞に、すぐさま呼応する大観衆。「Ark」「Melodic Storm」と続いたオープニング・ブロックは、激しい演奏が美しいメロディを支える、ストレイテナーらしいロック・サウンドの連発に大きな一体感が生まれた。

そんな、彼らの真骨頂と言っていい迫力のパフォーマンスから、ライヴは起伏豊かな展開を見せる。「AFTER THE CALM」は、大山の奏でる鍵盤がシャープなサウンドに情感を加え、「FREE」は一転、ハードコアなビートが炸裂。かと思えば「Lightning」などではホリエが鍵盤を奏で、メロディをしっとりと歌い上げる。結成当初は、ホリエとドラマー/ナカヤマシンペイの2人編成。そこへベーシスト/日向秀和が加わって3人編成になり、さらに大山が加わって4人編成になり…。バンドのスタイルがヴァージョン・アップしていくとともに、生み出す楽曲の幅がどんどん広がっていったストレイテナー。この日のライヴは、結成からの11年間で彼らが作り上げてきた多彩な音楽観が凝縮されているかのようだった。

「ライヴの空間っていうのはたぶん、ほとんどの人にとっては、“非日常”で…。日々の悲しみとか、苦しみとか、色々なことを忘れて純粋に音楽で笑顔になれるっていう、そういう時間が今なんじゃないかと思います」

ポジティヴな雰囲気が満ちあふれているホリエの言葉に続いた「POSTMODERN」「KILLER TUNE」もまた、ストレイテナーが開拓した新感覚のロック・ナンバーだ。目にも鮮やかな、色とりどりのレーザー光線とともに響くダンスミュージック的なグルーヴが、スタンディングエリアの人波をさらに激しく波打たせる。

本編の最後を飾った「ネクサス」では、1人1人の観客とバンドが固い“絆”で結ばれたような感覚が武道館全体を包み込み、クライマックスを迎えた。

ダブルアンコールで演奏された「MARCH」の美しいピアノの旋律が最後の一音を鳴らすと同時に、観客からは惜しみない拍手が送られ、最高の一夜は本当に幕を閉じることとなった。日常生活では決して味わえない巨大なエネルギーを様々な形で伝えてくれる、ストレイテナーだからこそできる素晴らしいライヴだった。

このライヴはDVDとして8月5日に発売が決定。さらに同時にニュー・シングルも発売される。夏フェスへの出演も続々と発表される中、この2作品はファンのみならずロック・ファン注目のアイテムとなりそうだ。

◆ストレイテナー・オフィシャル・サイト
◆EMIミュージック ジャパン アーチストページ
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