<ウッドストック>、ライヴ決定盤が40年の時を経て登場

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1969年8月15日から3日間、ニューヨーク郊外、べセルの丘にあるヤスガー農場で行われた歴史的ロック・フェスティバル<ウッドストック>。

会場は、この歴史的なフェスティバルを見るために40万人を超える人達で埋め尽くされ、ゲートやフェンスはなぎ倒され、フリーコンサートと化した。当初は1~2万人の入場と見込んでいたコンサートであったが、20万枚近くのチケットが売れており、ふたを開くと40万人ものオーディエンスが結集、歴史的なフェスティバルの開幕となった。

出演アーティスト達が限界を超えるパフォーマンスでオーディエンスを魅了した一方で、食料や水、トイレも不足し、豪雨にも遭遇し、カオス状態に陥った中、観客は身を寄せ合い、互いを助け合い、フェスティバルを乗り切った。「愛と平和と音楽の3日間」と言われたこのフェスティバルは、ヒッピー文化全盛の時代を象徴する出来事として語り継がれていることになる。こと、最終日のトリを務めたジミ・ヘンドリックスの歴史的パフォーマンスは、ロック史上に刻まれた屈指の名演を生み出した。

この3日間に及んだ歴史的イベントの開催から40年を迎える2009年夏、参加全33アーティストの名演を最低1曲は収録したCD6枚組『ウッドストック~40周年記念ボックスセット』が8月19日に発売となる。収録される全77曲は当時の演奏順に編集され、グレイトフル・デッドやザ・フー、ジェファーソン・エアプレインといった38曲もの秘蔵未発表音源も収録されるという。40年のときを経てまさに奇跡のリリースといわざるを得ない注目のアイテムだ。これまで正式に公表されることのなかった3日間のフル・セットリストが中面に記載されており、歴史の1ページが紐解かれる重要永久保存盤となっている。

このボックスセットの共同プロデューサー:アンディ・ザックスは、あらゆるマルチ・トラック・テープを掻き集め、全33アーティストのステージから最高のパフォーマンスを厳選すると同時に、MCによるアーティスト紹介や会場のざわめき、豪雨の音、政治活動家のアビー・ホフマンの肉声や、会場所有者であるマックス・ヤスガーによる観客への挨拶等、これまで聞くことの出来なかった要素も盛り込んだという。臨場感溢れる作品として楽しみにしておいてほしい。

また7月8日には、長らく入手困難になっていた映画のサウンドトラック盤『ウッドストック』と『ウッドストックII』も、最新デジタル・リマスターが施されて再発売となる。

8月5日にはドキュメンタリー映画『ディレクターズカットウッドストック 愛と平和と音楽の3日間 40周年記念 アルティメット・コレクターズ・エディション』も登場、ウッドストック40thとして2009年は、熱いリリースが続く。
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