HIVと共に生きる、<ポエトリー・リーディング~Think about AIDS>

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TOKYO FMが6月13日(土)に開催した<ポエトリー・リーディング~Think about AIDS>、これは“HIVと共に生きる”ということを考えるイベントだ。

当日は、このイベントの主旨に賛同した著名人やアーティストが集まり、HIV陽性者やその家族・恋人たちが書いた手記の朗読や音楽ライヴを行なった。これらの活動を通じ、HIVの現実を知り自分の身近に実際におきていることとして深く考えるきっかけを作り出し、オーディエンスと共有する時間を得た。

このイベントの司会を務めたのは番組「安部礼司」の脚本家・堀内貴之である。そしてオープニングではエリオット・ヤミンが生演奏を披露、手記の朗読には、木山裕策やしりあがり寿らが参加。そしてエンディングにはGOING UNDER GROUNDの松本素生が朗読に参加、ライヴも行なった。

「アメリカではHIVを受け入れる社会を作るための教育活動が25年間続いており、良い歩みが行なわれています。自分は16歳のとき糖尿病になり、言われた相手が困るのではないか、などと考えて、周りの人に言うべきか言わないべきか悩んだこともありました。でも成長するにつれて、共有したほうがいいということに気がつきました。日本でも、病気を周りの人たちが受け入れる体制を作ることが必要だと思います。」──エリオット・ヤミン

「僕もエリオット・ヤミンさんと同じで、病気を乗り越えた経験があります。僕には4人の男の子供がいますが、彼らに自分はHIV陽性なのだと打ち明けられたらどんな風に反応するか正直分かりません。それでも僕は「君のことを愛している」と言うと思います。どうしても生きることが辛くなったときは、必ず家族を頼ってください。家族は厳しいことを言うかもしれないけれど、必ずあなたを愛しています。」──木山裕策

「今、競争が厳しい社会になってきて、生き残るために弱い人を切り捨てる時代が訪れているような気がします。でも、そういうときにこそ、辛い経験をした人が本当に必要になっているのです。“誰かが辛いときに、助けること”が自然体な社会を作っていくことが大切だと思います。」──しりあがり寿

ライヴゲストに登場したエリオット・ヤミンは「Wait for you」「You say」など3曲を披露、同じくライヴゲストに登場したGOING UNDER GROUNDの松本素生は、「世界のまん中」など3曲をパフォーマンス、この日の模様は、6月25日(木)20:00-21:00放送のTOKYO FM×Living Together ポエトリー・リーディング Think About AIDSで放送となる。

<ポエトリー・リーディング~Think about AIDS>
6月13日(土)@TOKYO FMホール
司会:堀内貴之(「あ、安部礼司~beyond the average~」企画・原案)
柴田幸子(「クロノス」パーソナリティ)
ゲスト:松本素生(GOING UNDER GROUND)、エリオット・ヤミン、木山裕策(朗読)、しりあがり寿(朗読)ほか
撮影:竹之内祐幸
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