GYPSY QUEENを通して見るアジアは、きっと近い

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アジアを愛しアジアで活躍するバンドGYPSY QUEEN。そのGYPSY QUEENの所属事務所でもあるone asiaが主催するライヴイベント<LIVE NATION>が10回目を迎え、タイトルを<LOVE ASIA>に変えて池袋で開催された。

この日は、インターネットで生中継がされるというライヴ。セットチェンジの際には、次に演奏するアーティストの紹介や歌い終わったアーティストへのインタビューをMC席から行なうというスタイル。総合司会は、GYPSY QUEENのマネジャーでもありプチメタルのヴォーカルでもあるviviだ。

20時過ぎに、GYPSY QUEENを迎える時間がやってきた。ここで、なんと私もMC席でお手伝い。GYPSY QUEENに出会ったのは最近だけど、急激に深く彼らの音楽を好きになってしまった。その理由は、なんだろう? 明確には分からないけど、きっと彼らの熱さ。そんな気持ちを少しでも伝えられたら、と思って言葉を選んでみた。だけどしゃべりは難しいですね。あっという間にライヴスタート時間です。

1曲目は「Wired」。2003年に発売されたアルバム『Wired』からの選曲だ。<あなたの声が聞こえる>という歌詞。ヴォーカルShinonは、誰を思って何を思って歌っているのだろう?と感じる。いつものロックテイストの曲とは違う、彼女のセクシーな一面を見た。この曲は、ベースのAKIによると、「GYPSY QUEENがアジアに飛び出し、中国での活動にいろいろ夢を持っていた頃の曲。そして、この曲をリリースした頃、初めてのASEANツアーを終え、新しい関係がスタートしたGYPSY QUEENにとってアジア進出の一作目」とのこと。そんなアジアと繋がるきかっけとなった曲からのスタートだ。

そして、続いて「Dear Friends」。これは本当にアジアに行って、そこに住む人たちに触れ合わないと書けない歌詞だ。最初は距離があったとしても、歌というツールで人と人の距離はいくらでも縮まることを感じた。

ここでMC。ふいにギターのまちゃが「こんばんは」と。意外なところからでちょっとびっくり。そして「前回のライヴでは次回はベトナム帰りのGYPSY QUEENとなると言ったのですが、直前に中止になってしまいました。なので今日はベトナム語の曲はやめて、全編オリジナルで行ないます」とShinonから。8月のお盆の時期には、アンコールワットの近くでライヴを行なうという話も。

MCのあとは「ユメノトビラ」。これは、いつ聴いても自分の今の状況とかぶる曲。誰かと押せば開くトビラ。誰かを捜し続けている私。

「Light your fire」は、ロック色の強い曲。1曲目のセクシーさから一転、Shinonが格好いいオンナに変わる。まるでオトコの心をのぞき込むような罪なオンナのイメージ。そしてなんとも情熱的。

そして告知タイム。次回のライヴは8月2日の<LOVE ASIA Vol.2>。そして、<LOVE ASIA>は、10月、12月と続く。10月、12月は出演者募集中とのこと。興味をもった方は、ぜひお問い合わせを。

続いて、今回が3度目の披露となる「Freud」。サビのリズムにゾワっとさせられて、クセになりそうな1曲。これも大人のオンナを感じる。

あっという間にラストソング。ラストは、思わずジャンプしたくなるような曲「SEA LINE」。サビでは客席も手を振って一体感が生まれた。

ライヴを終えたShinonをMC席に迎えてインタビュー。歌い終わった感想を聞くと「楽しかった」と。そして、今日の衣装であるスカーフをどこで買ったの?と聞くと「ベトナム。だけどMade in Chinaって書いてあることに気づいた」なんて話も。

8月の海外ライヴは、旅行会社がツアーを出しているとのこと。アジアに興味のある人は、GYPSY QUEENと一緒にアンコールワットに行くのもいいんじゃないかな?

そして、私は、今日もGYPSY QUEENを通してアジアを見たのだった。

<LOVE ASIA>
2009年6月20日 @池袋LIVE INN ROSA
1.Wired
2.Dear Friends
3.ユメノトビラ
4.Light your fire
5.Freud(フロイト)
6.SEA LINE

<LOVE ASIA Vol.2>
2009年8月2日(日)
@大塚Deepa
OPEN16:30 START17:00
Ticket:2,000円 Drink:600円
◆GYPSY QUEENオフィシャルサイト
◆one asiaウェブサイト
◆<LOVE ASIA Vol.1>オンデマンド放送

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
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