グラストンベリー主催者、ヘッドライン決定の秘話を語る

ツイート
グラストンベリー・フェスティヴァルの主催者マイケル・イーヴィスが、2008年、レディオヘッドにヘッドラインを断られ、ジェイ・Zのエージェントに連絡を取ることになった経緯を語った。

BBCのインタヴューで、ジェイ・Zの起用は誰のアイディアだったか問われたイーヴィスはこう答えた。「ほんとのことを言って欲しい? ほんとは、僕はレディオヘッドがやると思っていたんだ。彼らにやって欲しいって思っていた」。そして、レディオヘッドに断られたときは「行き詰った」という。

あちこちに電話しつつ、ジェイ・Zを思いついたのは娘のエミリーだったそうだ。娘の助言に従いジェイ・Zのエージェントに電話することになったイーヴィスは、娘から「正しく発音する」ために“ジェイ・ジィー”と書かれた紙を渡されたという。しかし、ここでことがスムーズに運んだわけではなかった。ジェイ・Zのエージェントは当初、ジェイ・Zよりカニエ・ウェストのほうが適していると断ってきたそうだ。イーヴィスは45分かけて、エージェントを説得したという。

イーヴィスはまた、2009年のヘッドライナーの1人であるブルース・スプリングスティーンを獲得した際の秘話も明かしている。グラストンベリー・フェスティヴァルでは、「ヘッドライナーに100万、200万ポンドなんて払えない」と、アーティストに小額(通常の1割程度)の出演料しか支払っていないという。このため、スプリングスティーンのエージェントからは「無理だ」とそっけない返答しかなかったそうだ。そこでイーヴィスは、スプリングスティーンにフェスティヴァルの意義や理念を記した書類一式を送付。スプリングスティーンの心を動かすことができたという。

2009年のグラストンベリー・フェスティヴァルはいよいよ今週金曜日(6月26日)からスタート。ニール・ヤング、スプリングスティーン、ブラーがヘッドラインを飾る。

Ako Suzuki, London
この記事をツイート

この記事の関連情報