ラオスを通して出会う、子供たちとGYPSY QUEEN

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2009年6月30日、国立オリンピック記念青少年総合センターには、とても素敵な空間ができていた。この日は、「アジアで学校を創る」ということを行なっているNPO法人AEFAの計らいで、仙台から修学旅行で東京にやってきた広瀬小学校の子供たち109名とGYPSY QUEENの出会いの場が用意されたのだ。

広瀬小学校では、ワンコイン募金として、子供たちが自分たちでお手伝いをしたり、何かを我慢したりしてためたお金を寄付し、ラオスに小学校を建てている。完成予定は2009年12月。そこで、ラオスに何度も足を運んでいるGYPSY QUEENが、現地の話をしたり、歌を歌ったりというイベントが開催された。

日本の国は、本当に恵まれている。だから、あたり前に思っていることもラオスではそうでないことはある。

日本人がラオスに小学校を建てるということは、そんなに難しいことではないらしい。ただ、その後の運営をしていくのが大変だそうだ。先生のお給料、教科書などなど。そこまでできてこそ本当。AEFAは、そこまで見据えた活動を行っているNPO法人だ。

トークでは、GYPSY QUEENのAKIが「何かをしてあげるのではなく、何かをさせてもらうという気持ちが大事」と話した。そう、日本人は何かをしてあげると考えがち。でも「あげて」しまったら、自分が空っぽになってしまう。何かをさせてもらう、「もらう」ことでお互いに良い関係が生まれるというのだ。表現だけの問題とも思われるかもしれないけれど、思っているから口にするのが言葉。「させてもらう」というのはとても大事なことだ。

広瀬小学校の子供たちは、アジアのことをとても勉強していて、国名を聞くとしっかりと答えられる。自分を省みて恥ずかしくなった。まだまだ勉強不足だな。

そして、GYPSY QUEENといえば歌。この日は、ベースのAKIとドラムのMASAO、そしてラオスの民族衣装シンを来たマネージャーのviviが参加。AKIのギターとMASAOのカホーンで、アコースティックなライヴを行なう。ラオスの国にはないという音楽という授業。NPO法人AEFAのソングであり、校歌のない国の子供たちのために創った「君と僕はともだち」を小学生と一緒に歌った。この曲は、ラオス語とベトナム語にも訳されていて、GYPSY QUEENがラオスを訪れたときは、10時間かけて会いに来てくれた現地の子供たちと一緒に歌ったこともある。そんな映像も流された。

40分という短い時間だったけれど、ラオスという国を通して、仙台の小学生とGYPSY QUEENが繋がった素敵な時間だった。

最後は、ラオス語で「ありがとう」=「コプチャイ」という言葉で感謝を伝えあった。

◆広瀬小学校ウェブサイト
◆NPO法人AEFAウェブサイト
◆GYPSY QUEENオフィシャルサイト

<GYPSY QUEENライヴ>
2009年8月2日(日)
@大塚Deepa
OPEN 16:30 START 17:00
Ticket:2,000円 Drink:600円

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
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