1鍵あたり1,200サンプル、「皇帝」の名を冠した史上最大のピアノ音源リリース

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クリプトン・フューチャー・メディアは、VIENNA社のグランドピアノ音源「VIENNA IMPERIAL」を発売した。収録されたピアノはBosendorfer Imperial 290-755。2ヵ月に渡り正確かつ綿密にサンプリングされたピアノは驚くことに1鍵あたり1,200サンプルを収録。これによりBosendorfer Imperial 290-755の音色、ダイナミクスを忠実に再現する。

「Imperial」=皇帝。Bosendorfer社ピアノを称え、その高級モデルに付けられた愛称が、「Imperial」。「VIENNA IMPERIAL」は、その愛称をそのまま受け継ぐにふさわしい最上級のグランドピアノ音源だ。VSL社が誇る特設レコーディングスタジオ「サイレントステージ」にBosendorfer Imperial 290-755を迎え、CEUS(自動演奏機能)テクノロジーを駆使して、2ヶ月間に渡り正確かつ綿密にピアノをサンプリングしている。

CEUSテクノロジーとは、マイクロプロセッサーと高精細光学センサーによって鍵盤の動きを記録するテクノロジー。CEUSテクノロジーは、ハンマーが弦にストライクする寸前(わずか0.15mm手前)のベロシティでさえも記録する。記録された鍵盤の動きは、鍵盤の下に設置されたソレノイドによって完全に同じように演奏することが可能だという。

このCEUSテクノロジーを駆使することにより、人間では収録不可能な等間隔(最大100段階)のベロシティレイヤーを実現。これにより、ベロシティレイヤーが移り変わる際のサウンド変化を感じることなく、すべてのシングル・キーは直線的なベロシティ・カーブを持つ。

リリースサンプルも特徴の1つだ。音符の長さに合わせた複数のリリースサンプルを収録。音量と音色に最も影響を与えるとされる100~1,000msの長さの音符には、ほど良くグラデーションされたベロシティ・カーブのリリースサンプルを用意している。

さらに、ペダルアップ、ペダルダウンの共鳴音を収録するほか、ペダルノイズの調節機能、オーディエンスポジション/プレイヤーポジション/マイクをボディに近づけた状態での収録といった3つのマイクポジションを用意するなど、こだわりの仕様となっている。

各種設定のしやすさも大きなポイント。最後にVIENNA IMPERIAL専用エンジンの特徴をリストアップしておこう。

・簡単操作のインターフェースと、ユニークなベロシティヒストグラム
・Vienna Konzerthausホールの響きを再現するコンボリューションリバーブを搭載
・イコライザーを搭載
・自由なダイナミックレンジコントロール
・即時解凍技術により、非圧縮で500GBのサウンドライブラリを50GBまで軽量化
・使用しないサンプルをRAMから削除するRAMオプティマイザーを搭載
・Basic(ベーシック)ビューとAdvanced(アドバンスド)ビューを用意

<動作環境>
OS:MacOS X 10.5以降(10.4非対応)、Windows XP/Vista32bit/Vista64bit/Windows7
CPU:Intel Core Duo以上を推奨 (Intelプラットフォームのみ対応)、Intel Core Duo/AMD 3Ghz以上を推奨
メモリ:3GB以上のRAMを搭載し、1.5GB以上の空き領域
※別途、60GB以上の空き領域を持つ高速ハードディスクと、DVD-ROMドライブが必要
※本製品を使用するためには、VIENNAキー(別売)が必要
※インターネット接続環境

<対応インターフェース>
VST2.4、AudioUnits、RTAS、スタンドアロン

◆VI VIENNA IMPERIAL / STANDARD
価格:オープン(市場予想価格94,500円前後)
制作元:VIENNA
収録メディア:DVD-ROM 6枚組、CD/CD-ROM 1枚
リリース時期:2009年7月

◆クリプトン・フューチャー・メディア
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