短期集中連載:増田勇一のDEAD END回想録(再臨直前・番外編)

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2009年8月15日。どうやらこの日は僕にとって忘れられない1日になりそうだ。

幕張メッセで開催される<JACK IN THE BOX 2009 SUMMER>のステージで、いよいよDEAD ENDの“再臨”が現実のものとなる。いつも何かにつけてGUNS N' ROSESを引き合いに出してしまうのが筆者の悪いくせだが、実際これは、2001年の元旦、アクセル・ローズが沈黙を破る瞬間を目撃するためにラスヴェガスに飛んだときに匹敵するくらい、僕にとっては“居合わせなければならない場所”なのである。というか、DEAD ENDは結果的にGUNS N' ROSES以上に僕を待たせたわけだし、もっと正直に吐いてしまえば、“再臨”などという言葉を使える機会が訪れること自体を想定していなかっただけに、本当にどういう顔をしてこのステージに対峙したらいいのかわからないというのが本音だったりもする。

今回、全4回にわたって、アルバム4作品を軸としながらこのバンドの歴史を振り返ってきたが、少しは“記憶回路の修復”や“ポジティヴな意味での一夜漬け”の役に立てただろうか? 実際、僕自身も原稿を執筆しているなかで、いくつも忘れかけていたことを思い出すことになったし、思いがけない資料などが押入れの奥から出てきたりもした。この連載のなかで書ききれなかった過去の逸話などについては、また機会を改めて綴ってみようと思うのだが、やはり今、気になるのは過去よりもむしろ現在のことであり、この“再臨”を経た未来がどうなるのかということのほうだろう。

信じてもらえないかもしれないが、僕自身も現時点では、このバンドのストーリーに、次に何が書き加えられることになるのかを把握できずにいる。というか、それについて予測する前に、まずはこの“再臨”のステージのことだけで頭が一杯なのだ。とにかくその瞬間の到来を、ともに震えて待とうではないか!

増田勇一
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