2009年は、『機動戦士ガンダム』…いわゆるファースト・ガンダムの誕生から30周年。盛り上がりを見せるファースト・ガンダムだが、なんと驚愕の作品がリリースされる。アンドリューW.K.が『機動戦士ガンダム』関連楽曲をカヴァーし、一枚の作品として仕上げた。さらに、本日公開されたジャケットでは、『∀GUNDAM』のキャラクター・デザイナー、安田朗が手がけている。

◆『ガンダム・ロック』ジャケット画像(大きなサイズ)や、アンドリュー兄貴がガンプラで遊んでいる写真

アンドリューW.K.が9月9日にリリースする『ガンダム・ロック』は、『機動戦士ガンダム』(劇場版を含む)に使われた楽曲を全曲英語詞でカヴァー。オリジナルで池田 鴻が歌った「翔べ!ガンダム」や「永遠にアムロ」はもちろん、劇場版主題歌もすべて英語。さらに「颯爽たるシャア」や「ガンダム大地に立つ」といったガンダム世代にとっては血湧き肉躍るインスト曲もアンドリューの兄貴の手によって演奏されている。ちなみに、ガンダム楽曲を全曲英語詞でカヴァーしたというのは初の試みとのこと。

アルバムは、『機動戦士ガンダム』のアニメのオープニング、すなわち<人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた…>と、永井一郎が淡々と語り、それが返って重苦しく、戦争の恐怖を煽るあのナレーションの英語版から始まる。ちなみにナレーターはアンドリューW.K.兄貴自身。永井一郎に負けず劣らずの雰囲気を醸し出している。そして、「GUNDAM ON THE EARTH(ガンダム大地に立つ)」や「FLY,GUNDAM(翔べ!ガンダム)」といったおなじみの楽曲が、アンドリューのロック・スピリッツを込めながら、オリジナルに沿ったアレンジで聴かせてくれる。アニメでCM前に流れる「アイ・キャッチ」をギターで表現するところなどは脱帽を通り過ぎて、あまりの完コピへのこだわりぶりに楽しさ、嬉しさすら込み上げてくるほどだ。

後半は、劇場版IIIの主題歌となった「ENCOUNTER(めぐりあい)」や、アニメ版のエンディングテーマ「AMURO FOREVER(永遠にアムロ)」を歌い上げるアンドリューの兄貴。「永遠にアムロ」は、オリジナルよりも力強さが増して、アムロに帰れる場所があったことすらもひしひしと伝わってくる。

そして最後のトラックに収録されているのが、英語タイトルで「GARMA ZABI'S FUNERAL SPEECH BY GIHREN ZABI」。そう、<我々は、一人の英雄を失った! しかし、これは敗北を意味するのか?! 否ッ! はじまりなのだ!>と、ガルマ・ザビの戦死に対し、ギレン・ザビがジオン国国民を鼓舞させた、あの名演説が収録されている。しかも英語で。もちろん演説を行ってるのはギレンではなく、アンドリューの兄貴。しかしこれがまた素晴らしい。ギレンの口調、フレーズの抑揚までも完全コピーされており、思わず“ジーク・ジオン!”と拳を振り上げずにはいられない。間違っても、“... Because he was a spoiled blood.(…坊やだからさ)”などと、決して口にはできない。

そんな『ガンダム・ロック』。この作品のジャケットを担当したのは、安田朗。安田朗といえば、『ストリートファイターII』や『∀GUNDAM』のキャラクター・デザイナーとして知られ、ガンダム・ファンの間では富野由悠季や安彦良和、大河原邦男と並び称される存在だ。そんな安田が手がけたジャケットには、ファースト・ガンダムこと「RX-78」とホワイトシャツとパンツがトレードマークのアンドリューW.K.が、緻密なタッチで描かれている。このジャケット、制作には約2ヶ月を費やしたとのこと。

ガンダム世代なら思わずジャケ買いしてしまいそうなこの作品。ただひとついえるのは、たとえジャケ買いしたとしても、そのジャケットにも匹敵する、かなり高い、そしてマニアックなクオリティーの音がこの作品には収録されているということ。ファースト・ガンダム世代は買って損はない。これだけは保証したい。発売は9月9日だ。

「左腕のタトゥーまで細かく描いてくれて光栄に思ってます! 日本では実物大のガンダムが造られたりして、とても盛り上がってるみたいだね。皆の前でこのガンダムソングを一緒に歌える日を楽しみにしてるよ。アンドリュー、いきまーす」── アンドリューW.K.

◆iTunes Store アンドリューW.K.(※iTunesが開きます)
◆『ガンダム・ロック』収録曲一覧
Illustrated by akiman (C)創通・サンライズ