陰陽座、伊達政宗をモチーフにした最新シングル「蒼き独眼」

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コンスタントにシングル、アルバムのリリースを続けるヘヴィメタルバンド陰陽座。彼らが通算13枚目のシングルとして提示してきたのは、独眼流正宗=伊達政宗をモチーフとした楽曲「蒼き独眼」だ。

◆「蒼き独眼」PV映像

陰陽座は結成10周年を迎えるが、そのアニバーサリーに浮かれることなく、“地に足を付けた10周年”を力強く宣言。その意気にまさしく相応しいシングルのドロップとなった。

このシングルは伊達政宗をモチーフにしたもの。しかし、伊達政宗の歴史的な動きをなぞったものではなく、そこに陰陽座らしく極限的な想像力を駆使し、彼らなりの解釈で正宗を描き出してみせている。

ヘヴィなギターリフに導かれて楽曲はスタート。それを土台にして瞬火のヴォーカルが一歩を踏み出す。そしてかぶさって出てくる黒猫のメロディアスなヴォーカル。そのヴォーカルを切り裂くギターソロ。陰と陽が交錯する楽曲の流れ。すべてが、これぞまさに陰陽座という快心の出来だ。

ヘヴィさを根本にしながらも耳にスムーズに入ってくる音作りと世界観の作り方はサスガ。ファンは快哉を叫び、未だ未体験のリスナーですら耳を傾けたくなるであろう構築の見事さだ。PV映像に映る黒猫の妖しいまでの美しさには目を見張ることだろう。

このシングルに続いて、彼らは9月9日にはアルバム『金剛九尾』のリリースも控えている。こちらには、「蒼き独眼」のほかに1月にリリースされた「相剋/慟哭」も収録。さらにこのアルバムで必聴なのは、久々の大作「九尾」の組曲であろう。彼らの面目躍如である独自の匂いを持ったスケールの大きな作品。聴き応えのある作品に仕上がっている。

BARKSでは、このアルバム『金剛九尾』の大特集を9月7日に公開予定。10周年にちなんだ“10”に関する面白可笑しい企画も準備しているので楽しみにしていてほしい。

◆陰陽座、「蒼き独眼」『金剛九尾』フォトアルバム

とにかく陰陽座は、10周年に浮かれることなく我が道を進む。地に足を付けて、信ずるところに従って歩み続けるのだ。

シングル「蒼き独眼」
KICM-1287 \1,200(tax in)
2009年8月26日発売
1.蒼き独眼
2.紅き群闇
3.蒼き独眼(インストゥルメンタル)
4.紅き群闇(インストゥルメンタル)

アルバム『金剛九尾』
KICS-1484 \3,000(tax in)
2009年9月9日発売
1.貘
2.蒼き独眼
3.十六夜の雨
4.小袖の手
5.孔雀忍法帖
6.挽歌
7.相剋
8.慟哭
9.組曲「九尾」~玉藻前
10.組曲「九尾」~照魔鏡
11.組曲「九尾」~殺生石
12.喰らいあう

◆iTunes Store 陰陽座(※iTunesが開きます)
◆陰陽座オフィシャルサイト
◆キングレコード 陰陽座ページ
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