BULL ZEICHEN 88、高いスキルで緊張感に溢れるラウドでシャープなサウンドの「Prologue」リリース大特集

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BULL ZEICHEN 88 5thマキシシングル「Prologue」リリース大特集

高いスキルで緊張感に溢れる
ラウドでシャープなサウンド
その大爆音の向こうに見える
キャッチーな歌メロ

INTERVIEW

新作「Prologue」について

──今回リリースされる5thマキシ・シングル「Prologue」は、3曲すべて、これだけスリリングな音なのに、ド・キャッチーという。サウンドのほうに寄れば超絶プレイも楽しめるのにもかかわらず、絶対的な歌モノとして成立している。その両方のさじ加減が絶妙でした。

淳士:それは、ギター・メロディに頼っていないところも大きいと思います。例えば、ギター・バンドっていわれてしまうバンドだったとしたら、歌の次にギターのメロディが絶対くるじゃないですか。

IKUO:本来、ヘヴィロックは印象に残るものがギターですよね? だけどBULL ZEICHENは逆にギターが一歩下がって、ボーカルとドラムとベースも揃えて、すべてが同じ位置で主張し合ってるんです。ギターの良さも出しつつ、ドラムとベースも主張できるアレンジだったり音量のミックスで毎回作ってるんです。ヘヴィロックの本来の概念とは違うけど、世の中にはいっぱい音楽があるんで、僕らぐらいそういうことしてもいいんじゃないかなと。

淳士:バンドってこうなんじゃないかなっていう一番のこだわりをこの中で持ってるIKUOがベーシスト、リズム隊だったんで。やっぱり僕らはリズム隊で始まったバンドで、リズム隊でうならせたいよねってところもあったので。

IKUO:それに対して、Sebastianが「イェー!」なので。そこも助かってる。

淳士:普通はここ、モメるところですから。(そういう経験が)いっぱいあるんで(笑)。だから居心地いいです。ここは。

IKUO:自分のスタイルが一番出せる場所ですね。ドラムとベースってガチなんですよ。僕のなかでベースだけどうとかはあり得ないんです。ベースが主張してるのにドラムが弱いというのはとてもカッコ悪いこと。淳士君のドラムは手数の多いドラム・スタイルなので、そこで自分がどう絡めるか。僕も手数が多いスタイルなので、そこでのガチな交わり方が過去にないのかもしれないですね。

──そうなんですよ! そこがサウンドにスリリングさを生み出してる。

IKUO:Sebastianはわりとガッツリ系のギターで、こっちが細かい系。そこでバランスが取れてるんですよね。そこが一番、他のテクニカル指向と呼ばれるバンドとは違うところじゃないかな。

淳士:だからSebastianが控え目なのかっていうと、全然そうではなくて。ステージ立った時の存在感はハンパないですからね。

──こういう独特なサウンド形態のなかで歌うのって、大変なんじゃないですか?

栄二郎:レコーディングのときなんか、ヘッドフォンのなかは常に音のお祭り状態ですから(笑)。ただ歌うだけでは(サウンドには)かなわない。そこに、僕の持ち味でもあるスクリーム、絶叫を加えるんです。ただそこで絶叫してるだけだとうるさいだけじゃないですか? でも、そのスクリームすらもアンサンブルに入れるようなバックのクオリティーなんですよ。BULL ZEICHENは。だから、スクリームでさえ僕のなかでは歌ってる感じ。絶叫にも喜怒哀楽があって、気持ちをちゃんと込めてる。そこはこのバックでやる限り、貫いていかなきゃいけないことだなと思ってます。

IKUO:とはいえ僕らは歌モノですからね。キャッチーなメロディは絶対ですから。

──間違いなく歌モノだし、キャッチー。

IKUO:好きなんです! 僕の好きな音楽というのは、歌がシンガロングできるもの。僕も淳士君もシンガーやってるんですね。だから、歌は絶対ありきで。ボーカルはメタル的な上手さよりも、熱い青春パンクのようなテクニカルとはちょっと真逆のようなパッションを持ったボーカルが僕はすごく好きで。そうじゃないと負けちゃうと思うんです。音に埋まっちゃう。というところで、栄二郎のよさというのは絶叫もできて歌も上手いところ。なかなか両方ができる人っていないんですよ。だから、僕らがどんなことやろうがボーカルも絶対負けない。このバンドは歌を聴いて欲しいんです。

──歌ってる歌詞の内容が若々しいところも、青春パンクっぽくて熱いんですよね。

IKUO:そことバックとのギャップもこのサウンドをよりキャッチーにしてくれてるところだと思います。

 
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