ウルフルズ、活動休止最後のライヴで新曲が2曲も

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8月30日(日)、ウルフルズの活動休止前のラストライヴとなる、ウルフルズ夏の恒例野外ライヴ<ヤッサ>のファイナル公演が万博記念公園もみじ川芝生広場で開催された。2000年からスタートして今回10回目を迎え、8月29日、30日と初の2DAYS。これが活動休止前最後の<ヤッサ>とあり、チケットは一即日完売し、全国から18,000人(両日で36,000人)が集まった。

ウルフルケイスケ、ジョン・B・チョッパー、サンコンJr.は神輿に乗り、会場を一周して登場。トータス松本はセンターステージ中央部分から飛び出し、「ウルフルズA・A・Pのテーマ」でライヴがスタートした。

「ウルフルズとして、みんなの前で演奏するのも今日がとりあえず最後です。最後まで一緒に夏の終りを楽しんで歌って踊って帰ってください」とトータスがMC。大ヒット曲「バンザイ~好きでよかった~」を演奏し終わると、客席の真ん中に作られたステージにメンバーが移動。トータス松本がキーボードを弾き、新曲の「あったかい」を披露した。

「ウルフルズは21年間、前だけをみて突っ走ってきた。それは自分達でも誇りに思っている。音楽が好きで歌が好きでウルフルズが好き。ここにいるみんなも自分がやりたいこと、それだけをまっすぐ見て突っ走ってくれ!」というMCの後、演奏したのは「それが答えだ」。夕日に照らされながらトータス松本は、ステージ狭しと走り回り観客をあおっていく。

「みんながで大合唱できる曲を歌います。歌ってくれる?」というトータス松本の呼びかけに応えるように「ええねん」の大合唱。会場が一体となって“ええねん”コールを送る。演奏はそのまま「ガッツだぜ!!」に突入。虹色のライトがきらめく中、ステージを走り回ったトータス松本が、中央ステージで倒れる。そのままメンバーも一緒に倒れ、そのステージがせりあがりメンバーが復活、というヤッサならではの演出も。

そのままA・A・P(アホアホパワー)コールでアンコールに突入。観客はそれぞれ手作りのグッズでライヴを盛り上げ、まさにお祭りといった雰囲気。披露されたのはデビュー曲の「やぶれかぶれ」さらなるダブルアンコールに応えて、トータス松本はステージ中央部分に飾られた巨大提灯の中から黄金のスーツを着て眩いばかりに登場し、ダンサー40人と共に「SUN SUN SUN'95」のダンスを披露。

メンバーから一言を、というトータス松本の呼びかけにウルフルケイスケが「また会いましょう!」といつもの笑顔で応え、サンコンJr.は「昨日と今日のライヴがこの先に繋がると僕は信じてるんで。」ジョン・B・チョッパーは「こんなに沢山の人が応援してくれて感謝の気持ちでいっぱいです。ウルフルズへ、と音楽への気持ちが冷めないように日々精進していきたい。それぞれがそういう気持ちがあれば、またどこかでめぐり合えると信じています。」とそれぞれ話した。

トータス松本は「みんなを待たせてもどうなるか分からない、正直。うかつなことは言いません。だけど、終わりは始まりやと思う。今日のライヴはある地点の終わりやけど、これからの僕らの始まりだと思います。だから頑張ります。僕もメンバーもさみしいけど、まっすぐ行くしかない。この先のウルフルズを俺はめちゃめちゃ楽しみにしてる。」と今後の決意を語った。

ライヴのラストを飾ったのは「いい女」「本当にみんなどうもありがとう。もうそれしかない!」とトータス松本が絶叫。演奏が終わり、中央のステージでメンバーとダンサーが手を繋いでお辞儀をすると、後方から大きな花火があがる。さらにスタッフがステージに登場し、メンバーを胴上げ。最後にトータス松本が「またみてね。ウルフルズでした」と笑顔でステージを後にした。

この日は「ガッツだぜ!!」「バンザイ~好きでよかった~」「ええねん」にくわえ、未発売曲2曲を含めた全24曲を演奏しライヴは3時間半。<ヤッサ>の映像は11月11日に2枚組のライヴDVD+CDとしてリリースされ、新曲として披露された「あったかい」「あついのがすき」もCDに収録される。
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