勝野洋・キャシー中島夫妻の娘、七奈美の残した作品がCD作品化

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2009年1月に進展型の小細胞肺がんを発症し、約半年間の闘病生活の末、2009年7月7日に29年の人生に幕をとじた七奈美。彼女が生前残した楽曲をアルバム『Birth』としてCDリリースされることになった。

勝野洋・キャシー中島夫妻の長女として生まれた七奈美は、幼少の頃にマイケル・ジャクソンの「Thriller」を観て音楽に目覚め、TLCなどのブラックミュージックをきっかけに、HIP HOP、R&Bにのめり込む。1999年に渋谷・六本木のクラブを中心にライヴ活動を開始すると、2002年にはクラブ系ファッション誌「LUIRE」でモデルデビュー。その後、ユニクロのCMや自身のジュエリー・ブランド「Manna Island」を立ち上げるなど、活動は多岐にわたっていた。

◆七奈美 画像&Manna Factory猪田武 氏、勝野ファミリーからのコメント

今回リリースされる作品に収録されている楽曲は、そんな七奈美が亡くなる1年前、2008年に音楽のあり方、歌う意味を自分に問い続けた結果、生まれた5曲のオリジナル作品だ。

「はじめまして! 七奈美です。皆さんに私の歌を聞いてもらえる時が来るなんて…信じられない気持ちと喜び、幸せで胸がいっぱいです! 遠回りをして、諦めかけた事も何度もありました。けれど…“私が一番好きな「歌う」という事をやめないで本当に良かった”。今、心からそう思っています。私の歌を聴いてくれた皆さんの、心のどこかに触れて…沈んでいた気持ちが晴れたり…前を向く勇気を持てたり…自分を信じる心を少しでも持って頂けたらとても幸せです。今まで歩んで来た私の人生…幸せな事や辛かった事……経験から学んだ事などを歌にのせてこれからも歌い続けて行きたいと思っています。皆さん是非応援してください。よろしくお願いします!」── 七奈美(2008年6月、ティナ中島として自主制作CDを出した時のコメントより)

なお、この『Birth』は、残されたご主人(猪田 武 氏)や家族が、がん撲滅の為の研究に役立てようということで設立した「マナ・ファクトリー」の活動の一環として発売。また、七奈美が生前に武氏に話していた、「“がん”で苦しんでいる方やその家族の方々に、勇気や希望が湧くように私の歌や踊りを役立てられないかなぁ。」という言葉と遺志を受け継ぎ、年に一度、7月7日の七夕(そして彼女の命日)に、CDの収益の一部を「財団法人 がん研究振興財団」に寄付するという。

◆アップフロントワークス
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