SOIL&"PIMP"SESSIONS、独創的かつ刺激的なサウンド満載の6thアルバム『6』リリース大特集

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ジャズをベースにしながらもジャンル・レスなファットサウンドで音楽界に衝撃を与え続ける SOIL&"PIMP"SESSIONS 6thアルバム『6』リリース大特集

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世界を震撼させるほど、独創的かつ刺激的なサウンドを作り出している6人組、SOIL&"PIMP"SESSIONS。結成6周年を迎えた今年に完成させた、通算6枚目となるオリジナル盤『6』には、彼らの新境地が満載! 元晴(Sax)、タブゾンビ(Tp)が、その聴きどころを語る大特集。
社長(アジテーター) タブゾンビ(Tp) 元晴(sax) 丈青(pf) 秋田ゴールドマン(B) みどりん(Dr)

INTERVIEW

六本木6丁目で出会ったことをきっかけに結成した6人組が、結成6年目にリリースする6枚目のアルバム(タブゾンビ)

今回は6枚目のアルバムということで、ズバリ『6』というタイトルなんですね。

元晴:今までタイトルには必ず“PIMP”という言葉が入っていたんですが、今回は入れてません。その変化は、このアルバムに対する決意と自信と捉えてもらってかまいません。

タブゾンビ:また今回は、六本木6丁目で出会ったことをきっかけに結成した6人組が、結成6年目にリリースする6枚目のアルバムという、何かと6に縁があったので、このタイトルにしたんです。

今回のアルバムは、過去の作品とは異なるモチベーションでレコーディングに臨んだと?

元晴:何か新しいものを作ろう、現在できる限りの最高のものを作ろうという思いは、アルバム制作のたびに持ち続けてはいるんですが、今回はそのテンションがいつもとは違う感じでしたね。6人全員が納得できるまで、何度もレコーディングし直しましたし、できる限り6人の持っているアイデアを自由に表現できるような環境作りにはこだわりました。

タブゾンビ:すごく綿密に、時間をかけて1曲1曲制作しましたからね。また、今回は初めてヴォーカル曲を収録しているんですよ。

なぜヴォーカル曲を収録しようと? 前作でインスト曲、つまり6人で鳴らす音楽表現に、ひとつの到達点を見たからなのでしょうか?

タブゾンビ:別にインスト曲に飽きたからじゃないんです。今回は曲の持っている世界を大切にしたというか。ヴォーカルを入れたほうがよりよくなるならば、入れたほうがいいんじゃない? という感じで、自然発生的にそうなったんですよね。

元晴:前作は、いわゆるソイルらしさみたいなイメージや、求められていることとかは無視して、6人がやりたいことをわがままに追求してみた。まとまりはない内容になったかもしれないけど、6人それぞれのやりたいことを尖ったまま表現することのできたアルバムになったと思うんです。今回は、そのアルバム制作を通じて感じた、それぞれのアイデアや創造力をお互いに理解できた。リスペクトの形が変わってきたのかな。遠慮はいっさい無しですね。思った事をみんなにぶつけても壊れる物は無くなったね。本当に一人一人強くなったと思う。

今回のレコーディングで、ご自身もしくは他メンバーに課したことはありますか?

元晴:グルーヴの強化。あとは今年の頭に社長(アジテーター)に"つまみニスト"になってもらう宣言をして、イメージを共有する事に努めました。僕は演奏しながらエフェクターとかの"つまみ"を調整すると演奏に集中できないんですよね。音楽的に深いところに行ききらない。だから社長にいろいろと音響を調節してもらおうと思っていました。

1曲ごとに、大きな世界観があるものばかりなんですよ。それらをよりシネマティック、ドラマティックに構成してみた(元晴)

そんなアルバムに、何か全体的なテーマやストーリー構成はありますか?

元晴:今回は1曲ごとに、大きな世界観があるものばかりなんですよ。それらをよりシネマティック、ドラマティックに構成してみたつもりです。

確かに、今回はクラシックなギャング映画を観ているようなスリリングでセクシーな構成になっていると思いました。と同時に、よりオーセンティックなジャズの雰囲気を感じる音色が目立っているような?

タブゾンビ:僕らは、これまで日本だけじゃなく海外でもライヴをしていて、さまざまな刺激を受けた。そこに日本独特のミクスチャー感覚を織り交ぜた音色を表現できたのかなって思います。

元晴:海外の著名なジャズ・アーティストも僕らのライブ見てくれてるし、僕らも間近に彼らのパフォーマンスを体感した。そういったアーティストが、ボクらのあの激しい演奏を観て「ビューティフル」とか言ってくれるんですよ。そういう感想も刺激的でしたね。

なるほど。では、収録曲のいくつかについて教えてください。冒頭の「SEVEN」は、DJKENTAROさんが参加した楽曲ですね。社長の語りが“ビートニク詩人”風な雰囲気を放っていて、かなりニヒルな仕上がりになっていますね。

元晴:ここでは<道から文化が生まれていく>という詩を使いたくて、それにボクらの音をコラージュして僕がイメージの上を行く物を作れるのは、DJKENTAROくんしかいないと思ってお願いしました。彼とは以前から交流があって、いつか一緒に何かやれたらいいねなんて話していたんです。

でも『6』というアルバムの冒頭が「SEVEN」って、面白いですね。

タブゾンビ:今回はDJKENTAROくんの他にもゲストが参加してくれていますし、“7”の要素で作った楽曲も多いですから」

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