SOIL&"PIMP"SESSIONS、独創的かつ刺激的なサウンド満載の6thアルバム『6』リリース大特集

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ジャズをベースにしながらもジャンル・レスなファットサウンドで音楽界に衝撃を与え続ける SOIL&"PIMP"SESSIONS 6thアルバム『6』リリース大特集

自身初のヴォーカル楽曲2曲にも注目 椎名林檎が英語で歌う「MY FOOLISH HEART~crazy on earth」ジェイミー・カラム参加のクラブミックス「STOLEN MOMENTS」

世界を震撼させるほど、独創的かつ刺激的なサウンドを作り出している6人組、SOIL&"PIMP"SESSIONS。結成6周年を迎えた今年に完成させた、通算6枚目となるオリジナル盤『6』には、彼らの新境地が満載! 元晴(Sax)、タブゾンビ(Tp)が、その聴きどころを語る大特集。
社長(アジテーター) タブゾンビ(Tp) 元晴(sax) 丈青(pf) 秋田ゴールドマン(B) みどりん(Dr)

INTERVIEW

これまで海外でもライヴをしてさまざまな刺激を受けた。そこに日本独特のミクスチャー感覚を織り交ぜた音色を表現できたかな(タブゾンビ)

ゲストと言えば、すでに何度も共演されている椎名林檎さんも参加されています。参加された曲はヴォーカル・ヴァージョンと、インスト・ヴァージョンの2つで構成された組曲みたいな内容なのですね。

タブゾンビ:この曲は、丈晴(Pf)が歌を入れたらいいよね、なんて話をしていたのがきっかけで完成した曲。きっとこのサウンドは、椎名林檎さんだったら歌いこなしてくれると思って、お願いしました。

元晴:最初はヴォーカル曲のみを収録しようかと思ったんですけど、インスト曲のほうも出来がよかったので出したかった。

タブゾンビ:また同じ楽曲を、ヴォーカルのあり・なしヴァージョンで聴かせるのって面白いって思ったんです。

また、ロンドンの新鋭ジャズ・アーティスト、ジェイミー・カラムもヴォーカル参加してますね。

タブゾンビ:ジェイミーは、ロンドンでボクらが最初にやったライヴに遊びに来てくれて、それ以来の付き合いなんですよ。

元晴:その後何度か彼のライヴを拝見して、すごくカッコよくて、さらにボクらと共演したら、もっとカッコいいものを作ることができると感じていました。以降、ロンドンのBBCの企画のライヴで共演をして、日本でもJ-WAVEの企画で共演しました。

お互いが魂をぶつけ合う姿がクリアに伝わってくる、スリリングかつライヴ感のある音になっています。

元晴:この曲は2008年に日本で共演した時に披露した曲で、その時のアレンジで録音しました。ジェイミーは最高!いい仕上がりになっていると思いますね。

ヴォーカル曲を作るにあたって、普段の6人で鳴らす音と何か違いを持たせようとしましたか?

元晴:そんなことを気にしてしまっていたら、ボクらただのバック・バンドになってしまうじゃないですか(笑)。それに今回参加してくださったアーティストは、強烈な個性を持った人ばかり。だから、こちらも自分達の個性を丸出しにしてぶつかっていかないと、太刀打ちできないというか、興奮するハプニングに出会えないんですよ。

今回の収録曲はどれも濃厚すぎて、1曲ごとにアルバムとしてパッケージして発表したいくらい(元晴)

なるほど。では、今回のアルバム制作において最も興奮したハプニングに出会った曲は何ですか?

元晴:どの曲も、いろんなハプニングがあって充実したものだったんですけど。強いてあげるとするならば、「QUARTZ AND CHRONOMETER」ですかね。これは特に6人のアイデアが凝縮・反映されたものでしたね。

タブゾンビ:この曲は社長が持ってきたアイデアを骨組みにして構成していったんですが、他の5人からもいろいろなアイデアが肉付けされて、完成したものなんです。だから曲の構成も、最初はジャズな雰囲気だったのが、最後にはエレクトロなグルーヴあふれる展開になっていくという、異なる音色に変化していく内容になっていて、聴きごたえのある仕上がりになったと思います。

確かに、かなり濃厚な1曲ですよね。この濃厚さはアルバム1枚に匹敵するくらい。

元晴:そうなんですよ! 今回の収録曲はどれも濃厚すぎて、1曲ごとにアルバムとしてパッケージして発表したいくらい。普段なるべく安くみんなに音楽を届けたいと思ってるけど、この内容で2,800円は、ぶっちゃけ安いと思いますよ!

さて、そんな濃厚なアルバムを携えて、ツアーもスタートします。

タブゾンビ:今回は、バンド史上最大・最長規模のものです。今ある自分達のすべてをぶつけたパフォーマンスにしようと思うので楽しみにしててください。またどこかにゲスト・ヴォーカリストが来るのかも?(笑)

最後にメッセージを。

元晴:このアルバムは、現在はもちろん5~10年後に聴いても色褪せることのない仕上がりになったと自負しています。たとえ現在聴いてみて、心に響かなかったとしても、いつか必ず響くポイントに出会えるはずだから。ぜひ手元に1枚持っていてほしいです。

タブゾンビ:そう、どう感じてもらっても構わないので、とにかくCDを聴いてもらいたいです!

取材・文●松永尚久

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