あがた森魚、舞台挨拶でパフォーマンス

ツイート
映画『あがた森魚ややデラックス』が10月10日(土)に公開され、満員となったシアターN渋谷で初日舞台挨拶が行なわれた。会場にはあがた森魚と竹藤佳世監督が登場し、この映画への想いや撮影中のエピソードを披露。さらにあがた森魚は「赤色エレジー」をパフォーマンス、竹藤監督と「最后のダンスステップ」をデュエットするサプライズもあった。

◆あがた森魚、舞台挨拶でパフォーマンス ~写真編~

カメラが追った全国67ヵ所のツアーでは、「常に“あなた”に向けて歌っていた」というあがた森魚。竹藤監督は「当初ツアーを撮影していて、これは映画になるのかな?という不安な気持ちがありましたが、九段会館のライヴのリハーサルを撮りに行った時、皮膚を通して感じる音楽を体験して、帰り道にこれは残すべき映画になると確信しました」と語った。

完成した映画を見て「正直、もっとかっこいいところがあったのになと思いました(笑)」と話すあがた森魚に、「プロモーションビデオみたいなものにはしたくなかった。あがたさんの音楽を知らない人にも通じるものにしたかったし、すでにあるあがたさんの固定イメージを打ち壊すべく、この映画を作りました」という竹藤監督の言葉に、あがた森魚も強く頷き納得の表情。

『あがた森魚ややデラックス』というタイトルについては、「あがたさんが行なったツアーは、東京ドームなどでやるようなライヴとは違って、時には数人の前で、一人一人に語るようなライヴもあって、所謂デラックスとは言えないのかもしれません。けれど、あがたさんが言うところの“贅沢”な時間だったんじゃないかと。あがた森魚的デラックスという意味で『あがた森魚ややデラックス』とつけました」と竹藤監督。

最後にあがた森魚は「僕は歌手以上でも以下でもありませんが、その僕を撮った映画にこんなにお客さんが集まってくれて嬉しいです」と話し、「赤色エレジー」を披露した。

<シアターN渋谷>
10月10日(土)21:10の回上映前 あがた森魚×竹藤佳世×森達也(監修)
10月11日(日)21:10の回上映後 あがた森魚×タカハシヒョウリ(オワリカラ)<トーク>
10月13日(火)11:00の回上映後 ポカスカジャン<トーク>
10月18日(日)21:10の回上映前 あがた森魚<トーク&ライブ>
10月20日(火)11:00の回上映後 曽我部恵一×あがた森魚 <トーク>
10月23日(金)21:10の回上映前 前野健太<トーク&ライブ>
10月31日(土)11:00の回上映後 松江哲明×竹藤佳世 <トーク>
10月31日(土)21:10の回上映前 鈴木慶一(ムーンライダーズ)×あがた森魚<トーク>

『あがた森魚ややデラックス』
1972年に「赤色エレジー」のヒットで華々しいデビューを遂げて以来、型破りな生き方を貫いてきたシンガーソングライター、あがた森魚のドキュメンタリー映画。これまでに30枚を超えるアルバムを発表。さらに、シンガー・ソングライターのみならず、詩人/俳優/エッセイスト/映画監督などなど、友人の矢野顕子をして「天然記念物」と言わしめるほど、ジャンルも常識も軽々と飛び越えて、あがた森魚的生き方を貫いてきた。還暦を迎えたあがた森魚は、日本最北の地から南は沖縄・石垣島まで全国67ヵ所を、たった1台のキャンピングカーでめぐるライヴツアーを敢行。畳の上、テーブルの上で、熱く語り、はしゃぎ踊り、酔いつぶれ、怒鳴り、ちょっとだけ泣く。心に染み入るメロディと奔放すぎる生きザマ。東京・九段会館での感動的なフィナーレへと続く本作で、音楽からもはみ出してゆく剥き出しのあがた森魚の生き方が見えてくる。
監修:森達也
撮影・編集・監督:竹藤佳世
出演:あがた森魚/鈴木慶一/矢野顕子/久保田麻琴/緑魔子ほか
2009年/ カラー / 90分 / デジタル上映 / アメリカン・ビスタ / ステレオ
10月10日 シアターN渋谷にてモーニング&レイトショー
(c)Transformer,Inc.
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス