伊藤ふみお、2ndソロ・アルバム『MIDAGE RIOT(ミッドエイジ・ライオット)』リリース大特集

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伊藤ふみお 2ndソロ・アルバム『MIDAGE RIOT(ミッドエイジ・ライオット)』リリース大特集

KEMURIの衝撃的解散から1年10ヶ月 伊藤ふみおのソロプロジェクトが遂に始動 SKA、レゲエ、ニューウェイヴ、ビッグ・バンド・ジャズ、フォーキー・ロックなど彼ならではの前向きな世界がここにある

多くのファンから惜しまれつつ2007年に解散したKEMURIのフロントマン、伊藤ふみお。“PMA(ポジティブ・メンタル・アティチュード。肯定的精神姿勢)”をリスナーに伝え続けた熱きメッセンジャーが、自身2作目となるソロアルバム『ミッドエイジ・ライオット』を完成させた。東京スカパラダイスオーケストラのメンバーをはじめとする作曲陣と共に生み出した多彩なサウンドと、そこへ託した歌詞の物語が感じさせる味わい深さは、決して平坦ではない人生を経てきた人間だからこそ生み出すことができたものなのだろう。若者も、そして大人も、理想に向けて頑張っているすべての人へ贈る、“MIDAGE”ならではのメッセージを全身で受け止めてほしい。

INTERVIEW01

何かを作るっていうことにおいて人と人との繋がりっていうのは本当に大事だよなって感じられた

──KEMURI解散後のことは、早い時期から何か具体的なものを描いていたんですか?

伊藤ふみお(以下、伊藤): それはね……。バンドが解散したら、音楽を全部辞めて裏方にまわろうって。スタッフ側にまわろうって考えたんですよ。

──えっ……。表舞台にはもう出ないということですか?

伊藤: そう。日本のエンターテインメントをもっと世界で聴いてもらえるように、日本のアーティストがもっと世界で活躍できる場を広げられるように、自分が何か裏方として貢献できないかなっていうことなんかを考えていて。でも、自分はもうちょっと歌っていかないといけないなって思うところもあったりね……。だから、何かいい話があったら、表現者としてとにかく真剣に挑戦しようと思っていた。俳優もそれと同じで、どこまでできるかわからないしどう評価されるかもわからないけど、とにかく積極的にチャレンジしようって思ってたんですよね、うん。

──音楽活動の前に、俳優の活動を始められたのも驚きました。『真夏のオリオン』で経験した初めての演技はどうでしたか?

伊藤: すごく楽しかったし、自分の力になった映画だし、最高でしたよ。なにもできなかったけどね、最初は。緊張して身体も動かないし、声も出ないし、非常に打ちのめされた現場でしたけど……。でも、共演した他の役者さんとかが、素人の僕が一生懸命やろうとしているのを応援してくれて、アドバイスをくれたりね。演者として学んだことも、人として学んだことも非常に多かった。映画の現場って、音楽の現場と比べると圧倒的に人が多くて。それだけ多くの人が映画に対する思いを込めて一本の作品を作り上げるわけですよね。それと同じように、人との繋がりは大事にしないといけないなっていうのはあらためて感じたし。バンドって、それ自体が工場みたいなものだし、特に僕が前にやってたバンドはセルフプロデュースで、マネージメントも自分たちでやってたような感じだったから、そこで少し見落としがちになってたようなところを、あらためて……。何かを作るっていうことにおいて人と人との繋がりっていうのは本当に大事だよなって感じられたのは、すごく大きかったと思うんです。

──映画も音楽も、色々な人が集まって初めて作れるものですからね。東京スカパラダイスオーケストラの作品に参加したっていう繋がりがなければ、今回のアルバムへの楽曲提供もなかったかもしれないですし。

伊藤: そうです! もう本当に、皆さんと……。手取り足取り、関わっていただいて(笑)。

──そのスカパラとの共演から「LOUD and PROUD!!」(『MIDAGE RIOT』初回盤ボーナストラック)は生まれたんですよね。

伊藤: はい。この曲は、スカパラと共演させてもらった『Pride of Lions』のアンサーソングっていうコンセプトで歌詞を書いたんです。スカパラとのご縁は、僕にとってはものすごく大きいもので。あの9人の男たちが、“よし、俺たちの神輿に乗ってちょっと歌えよ”みたいな感じで誘ってくれて。その神輿に実際乗ってみると、彼らの熱というかね。彼らを取り巻く人たちの熱。これはもう、歌にしてあまりあるぐらいのものだろうと。そういうところから、“ラウド”に“誇り高く”っていうこの曲に繋がったんです。

──スカパラとの熱気あふれる共演を経てソロアルバムが完成しました。それこそ“スカアルバムを作ろう”みたいなコンセプトとかが、今回はあったわけではなく?

伊藤: 音の面では、作曲をお願いするときに、ロックステディとかレゲエとスカとか、そういうものがベースになったダンスミュージックをっていうことだけはあったんですよ。だから、スカバンドをやろうっていうのは全然なくて。ソロアーティストですから。伊藤ふみおとして、そのときの気分でやるのが一番いいんじゃないかっていうのがあったから。

──確かに、ルーツを大事にしたうえで新しいものを取り込もうとしているのが、色々なテイストの曲からうかがえます。すごく新鮮でした。

伊藤: ありがとうございます。うん、そう! 『心の鐘』なんかは、一回、お願いしていた楽曲があがってきて、歌詞も大枠でついて……。それが、すごく良いわけ。でも、カッコいいんだけど、なんかもうちょっと……。カッコいいだけで終わらない伊藤ふみおとしての色を出したいな、なんて思い始めちゃって。それで、ちょっと曲を書こうと思って、みんなに相談してできたのがこの曲なんです。

──この曲も、かなり面白いですね。“エレクトロスカ”みたいな感じの音で(笑)。

伊藤: スカとかロックステディとか、そういう中軸が……。アルバムの核はできあがっていたから、あとはもう本当に自分の好きなような曲とか、昔聴いてたような曲を思い出すようなものとか、色々やってみたくて。例えば、E・ストリート・バンドっぽいアメリカンロック調の曲があったり、ちょっとアコースティックな、スティールパンが入った曲も含めてね、今の気分でちょっと遊ぼうと(笑)。

 
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