ブルーノートから期待の新人、クリスティーナ・トレイン

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ブルーノートから大型新人として一押しの女性シンガー・ソングライターが登場した。クリスティーナ・トレインである。デビューアルバム『Spilt Milk』が輸入盤CDとして10月20日に上陸している。

ニューヨーク生まれ、ジョージア州サバンナ育ちのクリスティーナ・トレインは、幼少期にはバレエのレッスンを受け、クラシック音楽やオペラとともに、ジャズやブルースを聴き、さらにヴァイオリンを弾き始めた。間もなく歌手としての才能に目覚めた彼女は、10代の頃に母親がしまいこんでいた、ジョニ・ミッチェル、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリンなど60年代や70年代のレコードの山を発見し聴くようになり、19歳の頃には、地元ですでにプロとして歌うようになる。

南部を拠点にしていたプロデューサーがトレインをみつけ、ニューヨークのブルーノートに売り込む段取りをつけた。レーベルの首脳陣は育成契約を申し出たが、母親から大学にゆくことを勧められ、その意見に従い、ジョージア州アセンズにある大学に進学した。バンドに入って音楽活動も続け、勉強よりも練習とライヴ活動に明け暮れる日々を送ったという。

やっと音楽活動に専念できる状況になったとき、ブルーノートは彼女を待ってくれていた。それまでの時間と経験は、クリスティーナを芳醇なアーティストに熟成してくれた。今では、その時間は価値のあるものだったという。「19歳だったら、私が本当に作りたかったこのレコードは出来なかった。『Spilt Milk』は私という人間を表しているわ。」

プロデュースを手がけたジミー・ホガース(プロデューサー/コリーヌ・ベイリー・レイ、ジェイムス・ブラント、ダフィー他)はこう語っている。「クリスティーナは本物のクラシックとなる声を持っている。歌に込められた感情を忠実に表現しながら、いともたやすく歌う」。

クリスティーナ・トレインのデビュー・アルバムの国内盤は2010年2月に発売予定とのこと。女性シンガーソングライターの系譜にあらたな「名盤」が誕生することになりそうだ。
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