ブレット・アンダーソン、UKのオーディエンスが日本盤に大激論

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11月18日に発売されるブレット・アンダーソンのサード・ソロ・アルバム『スロー・アタック』に関し、イギリスのファンがブレットの公式サイトで議論を闘わせている。

というのも、日本盤のみに収録されるボーナス・トラックや映像特典をめぐっての話だ。ファンであれば当然のこと、それらのアイテムが気にならないわけがない。日本盤の特典は多岐にわたる。ざっと以下のとおりだ。

<日本盤特典>
・初回生産分のみ、プリンスのカバー楽曲を含む全5曲の映像を収録。
・ボーナス・トラック「With You, Within You」収録
・解説/歌詞/対訳付

これらを知ったイギリスのファン達が公式サイトで交わしている意見は以下のようなもの。

「なぜ、日本盤には特典が付くの?」
「日本盤はどこで手にはいるの?」
「ステッカーがつく店はどうやったらわかるの?」
「日本語のサイトを解説してくれる人、いませんか?」
「iTunesでボーナス・トラックはダウンロードできるし、映像はYouTubeで見ればいいじゃん!」
「日本ではUKと違ってまだまだCDの人気が根強いのよ」
「私もMP3でブレットを聴くなんていやです。CDできっちり聴きたい!」
「日本盤は輸入盤よりも高いから付加価値がないとまずいの!」

どれも真剣なコメントが綴られている。イギリスにおいて、日本盤はLP時代から強い人気を誇っており、カッティングの質や印刷の色がイギリス盤よりもよいから、というのがその理由となっている。日本においても各ヨーロッパ盤の違いにいろんな論議が繰り返されてきた歴史があるが、UKのリスナーにとって日本盤への評価の高さは、CDになっても変わらないもののようだ。

ただ、問題は価格。日本からの輸入盤が通常のイギリス盤の2~2.5倍はしてしまうという現実。これは、さすがに二の足を踏んでしまうのは致し方ない。悩ましいところだが、音楽への愛あってこその論争、すばらしいことと思うがいかがだろうか。少なくとも、この作品に関しては、日本のリスナーは恵まれていると言えそうだけれど。

『スロー・アタック』
2009年11月18日発売
TECI-24580 \2,520(税込)
Disc-1
1.Hymn
2.Wheatfields
3.The Hunted
4.Frozen Roads
5.Summer
6.Pretty Widows
7.The Swans
8.Ashes Of Us
9.Scarecrows And Lilacs
10.Julian's Eyes
11.Leave Me Sleeping
12.With You, Within You (ボーナス・トラック)
Disc-2(初回生産分のみ)
【エンハンスドCD】5曲の映像収録
1.Frozen Roads
2.Ashes Of Us
3.When Doves Cry(プリンスのカバー)
4.Leave Me Sleeping
5.The Hunted

◆ブレット・アンダーソン・公式サイト(海外)
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