ノラ・ジョーンズ、『ザ・フォール』は私にとっての新章という感じね(前編)

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ノラ・ジョーンズが2年10ヵ月ぶりとなる新作『ザ・フォール』を完成させた。プロデューサーにトム・ウェイツやモデスト・マウスの作品を手掛けたジャクワイア・キングを迎え、ジョーイ・ワロンカー、マーク・リボーといった腕も名もある実力派たちが演奏した意欲作だ。

全体的にルーツ・ミュージック的な色合いは薄まり、現代的なグルーヴを持った曲やロックっぽい曲など、“まったく新しいノラ・ジョーンズ”をアピールしたこのアルバムについて、彼女が語るインタビューをご紹介しよう。今回はその前編。後半では思わぬ話も飛び出すので、お楽しみに。

◆ノラ・ジョーンズ、新作『ザ・フォール』~写真編~

――新作に対するまわりの反応はいかがですか?

ノラ・ジョーンズ(以下、ノラ):今のところ、すごくいいわ。新しいことをやるときって、いつもちょっとは緊張するのよね。でも、始めは緊張したけど全体的にとてもいいアルバムになったことを誇りに思っている。新しいミュージシャン、新しいプロデューサーを起用したこのアルバムは、私にとっての新章という感じね。

――今回はジャクワイア・キングと初めて組んで作ったわけですが、話は合いましたか?

ノラ:すごく合ったわ。とてもフレンドリーで、スタジオに入ったらそんなに緊張することなく作業ができたの。このアルバムは以前のものと違って、スタジオに入る前にわりとしっかり打ち合わせをしたり、計画を練ったりして進めたものだった。アイディアは私の頭のなかにある程度あって、サウンドのイメージもできていたのね。ただ、それをどのようにして具現化すればいいのかがわからなくて。誰に相談すればいいかもわからなかったしね。で、ジャクワイアは、私の大好きなトム・ウェイツのアルバム『ミュール・ヴァリエイションズ』のエンジニアをやっていた人だったから頼んだんだけど。ラッキーなことに彼とはすぐに信頼関係を築くことができて、彼が素晴らしいミュージシャンをたくさん紹介してくれたの。私は私で“こんなミュージシャンとやってみたい”リストがあり、彼は彼でいろいろ人脈を持っていたから、それをあわせて上手い具合にことが進んだってわけ。

――因みにジャクワイアはいくつぐらいの人なんですか?

ノラ:恐らく私より10歳くらい上じゃないかしら。結婚してるし、子供もいるわ。レコーディングのときは彼の家族は来てなかったから、私が料理を作ったりもしたのよ。なんか、家族みたいな感じで、すごく楽しかった。

――あなたは、いつも仕事をされるプロデューサーやミュージシャンたちと家族的な関係を築くんですね。

ノラ:そうね。心地いい環境で仕事をするのが好きだから。

インタビュー・文●内本順一

インタビューの後半はまた後日。ぜひ、お楽しみに。

『ザ・フォール』
2009年11月11日日本先行発売
TOCP-70830
1.チェイシング・パイレーツ Chasing Pirates (Norah Jones)
2.せつなさの予感 Even Though (Norah Jones/Jesse Harris)
3.ライト・アズ・ア・フェザー Light As a Feather (Norah Jones/Ryan Adams)
4.ヤング・ブラッド Young Blood (Norah Jones/Mike Martin)
5.愛の名残り I Wouldn't Need You (Norah Jones)
6.ウェイティング Waiting (Norah Jones)
7.イッツ・ゴナ・ビー It's Gonna Be (Norah Jones)
8.こわれた恋心 You've Ruined Me (Norah Jones)
9.バック・トゥ・マンハッタン Back To Manhattan (Norah Jones)
10.スタック Stuck (Norah Jones/Will Sheff)
11.ディセンバー December (Norah Jones)
12.テル・ヤー・ママ Tell Yer Mama (Norah Jones/Jesse Harris/Richard Julian)
13.ひとときの恋人 Man Of The Hour (Norah Jones)
14.ハー・レッド・シューズ Her Red Shoes※日本盤ボーナス・トラック

◆iTunes Store ノラ・ジョーンズ(※iTunesが開きます)
◆ノラ・ジョーンズ・オフィシャルサイト
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