ムック:これぞ、秀曲。世界に放つ美しきロッカバラード「フリージア」特集

ポスト

ムック DANGER CRUE RECORDS発足25周年記念シリーズ第1弾特集

これぞ、秀曲。 10ヶ月ぶりのニュー・シングル「フリージア」世界に放つ劇的なロッカバラード

INTERVIEW

「海外ならではのノリがなくなって、ちょっと残念なんですよね」ミヤ(G)

逹瑯

――10月から約1ヶ月、モスクワ、北欧、ドイツ、イギリス、南米と、13ヶ国でライヴをして戻って来た訳だけど、結構今回のツアーは充実していたんじゃない?

逹瑯: うん。そうだね。すごくいい流れで日本でも海外でもできたからね。日本に帰って来て、11月16日のJCBホールでライヴして、その後、2日後に1本、先輩であるcali≠gari主催のイベント・ライヴに出たんだけど、そのライヴまでが『球体』(2009年3月発売・最新アルバム)だった気がするっていうかね。やっと『球体』をやり終えたって感じがする。

――なるほど。3月15日の武道館から始まったんだもんね、『球体』のツアー。

YUKKE: そう。そこから日本でツアーやって、海外でツアーやって、また日本に帰って来てJCBホールでライヴができたってことが、すごく良かったと思ってて。いつもは、1枚のアルバムで1本ツアーやったらそこで終わりなんだけど、今回はじっくりアルバムの曲を育てられた気がするんだよね。すごい理想だった。

ミヤ: 海外ツアーから帰って来て、日本でもう1回ライヴできたのは本当に大きかったかな。すごく充実感を感じたというか。俺的にも理想でしたね、今回のツアーは。

――去年あたり、海外でのライヴがすごく多かったこともあって、SATOちは海外ツアーよりも、日本でツアーがしたいって言ってたもんね。

SATOち: ですね。それもあって、今回は理想的でしたね。日本でもできたし、海外でもできたし。やっぱ日本やって、海外でもできるっていう流れが嬉しいし、感覚も結構違うから、勉強になるんですよね。

――なるほど。JCBホールのMCで、海外のノリが日本のノリっぽくなってきたって言ってたけど?

逹瑯: そうなんだよね。なんか、きっとライヴDVDとかYou Tubeとかで見て覚えちゃったんだろうね(笑)。

ミヤ: 向こうではあんまり“アンコール”ってコールする習慣がないんだけど、最近は海外でもみんなやるようになっちゃって、海外ならではのノリがなくなってきて、ちょっと残念なんですよね。それね、ホント、ウェブ上でとか、声を大にして言いたいんですよね。

逹瑯: こっちもこっちで、向こう行ったらちょっと開放的なノリになってんだと思うし、双方歩み寄っちゃった、みたいな感じなんじゃねぇかな(笑)。

SATOち: でもね、やっぱ初めて行った南米とかでは海外のノリを感じたね、俺は(笑)。最前列に居た男の子がね、俺の方に向かって、手で“もっと来いよ!”っていうジェスチャーしながら見てるんですよ! 俺もそれが気になって気になって、“よし。やってやるぜ、見てろ!”って頑張ると、今度は親指立てて、“よし。よくやった!”みたいな満足そうな顔するんすよ(笑)。で、ちょっとまた目を離すと、また“もっと来いよ!”ってやってて(笑)、結構疲れましたね(笑)。

YUKKE: あははははは。

SATOち: あとね、今回の海外ツアーで新たな発見があったのは、YUKKE。

YUKKE: えっ!? 俺?

SATOち: そう。何処のライヴだったか忘れちゃったけど、ライヴ中、「オズ」をやったとき、いきなり両手を上げて、手をパチパチって叩いてお客さんを煽りだしたの! それ見たときはね、“おっ? YUKKEこんなことしちゃうんだ!”って思った。

YUKKE: あははは。そういうとこはいちいち、突っ込まないでよっ(笑)。

逹瑯: あははは。そんなYUKKEのノリも確実に海外ならではだな(笑)。

SATOち: 10年以上一緒にバンドやってきて、初めての発見だったからね(笑)。

YUKKE: あははは。だって俺も初めてやったもん、あんなこと(笑)。

SATOち: どんな気分だったの?

YUKKE: 気持ちいい気持ちいい(笑)。

逹瑯: あははは。まだ海外の人に対しては、“YUKKEはこうだろうイメージ”っていうのが無いんじゃない? 海外の人も、YUKKE自身も。だから弾けやすいってのはあるかもね。

――そうだね(笑)。ミヤくんは? 印象深かった国とか。

ミヤ: ロシアかな。まだあんまり日本のバンドも行ってないみたいで、ノリもすごく自由で良かったし、“来てくれてありがとう”っていう熱をすごく感じたんですよね。ロシアはご飯もすげぇ美味かったし。最高でしたね。

「ご飯の時間は毎回楽しかった。
なんでご飯の時間ってあんなに楽しいんだろね?」SATOち(Dr)

YUKKE

――BARKSではツアー中、『世界のいただきます』という動画を配信して、ツアー先のご飯を4人に紹介してもらってたりもしたんだよね。

SATOち: そう。つかね、ご飯の味はそれぞれだったけど、ご飯の時間は毎回楽しかった。なんでご飯の時間ってあんなに楽しいんだろね?

――解る! 美味しいモノ食べるために毎日頑張ってんだって思うよね!

逹瑯: あ。それYUKKEと一緒だ!

YUKKE: 一緒一緒! だよね。ホントそう! 美味しいモノ食べたとき、“このときのために頑張ってきたんだ!”って思うもんね。ホントにそう。だから、『世界のいただきます』でも、地元の人がすごく美味しいっていうパエリア屋さんまで、30~40分もかけてわざわざ行ったんだよ! なのにお休みだったっていう………。すごく残念だったよ、あれは。

逹瑯: 最近、宅配のパエリア屋さんがあるよね。この前、宅配パエリアの配達バイクを見て、今、こんなんあるんだなぁ、誰が頼むんだろ?って思ったんだよね。

YUKKE: 食べてみたい。

逹瑯: 40分歩いて行かなくても、40分待てば届けてくれるよ(笑)。

YUKKE: う、うん………。

逹瑯: 俺はそこまで人生の楽しみの中に、ご飯の比重はないなぁ。

SATOち: 俺は1年で3回、予約していいもの食べる。

YUKKE: あははは。その3回って、想像ついちゃうよね(笑)。

SATOち: 特にイベントごとではないけど、なんか、1年に3回いいもの食べなくちゃダメって自分で決めてるんだよね(笑)。

YUKKE: 逹瑯はツアーに行っても、本当に吉野家とか回転寿司とか、こっちにいるときと変わらないもんでいいって言うんだけど、俺はご当地メニューが絶対食べたい派だから。毎回いろいろ行くんだけど、今回の『球体』のツアーでSATOちがちょっと美味しいモノを食べることに目覚めたんだよね!

SATOち: そうそう。やっぱご当地メニューって美味しいなぁって思ったんすよね。海外ツアーでも、結構全部美味しかったっすからね。

――美味しそうに食べてたよね。

逹瑯: あ! 俺もね、昔ツアーで函館に行ったときに食べたイカは、さすがに“なにこれ!”って、あまりの美味さに目が覚めたね。いままで俺が食ってたイカはイカじゃねぇって思ったからね。あと、俺、ウニ食べられなかったんだけど、北海道で初めてウニ食ってからは食えるようになったしね。やっぱご当地メニューは食うべきだな。

――そうだよ(笑)。ミヤくんはどうだった?

ミヤ: 俺はボルシチが超美味かった。日本のみそ汁みたいな感じで、ちょっとずつ味が違うんだけど、あれは最高に口に合った。口に合わなかった食べ物って、いままで行った中では上海かな。なんか香辛料なのか、それがすごい苦手だった。ロシアのピロシキみたいなのは美味しかったな。ホント、ロシアのメシは美味しかったな。

YUKKE: 俺も、ボルシチは本当に美味しかった! あと南米のお肉も美味しかった。

逹瑯: 南米の肉、南米の肉って言うけどさ、日本の焼き肉の方が美味いよな。やっぱね、こうやって世界をツアーしてみて思うのは、日本が一番ご飯が美味しいよね。

SATOち: 間違いない。でも、チリで飲んだワインは美味しかったな。

――ケータリングはちゃんとご当地メニューにしてくれてたの?

YUKKE: そうだね、たぶん(笑)。

ミヤ: 今回、食は充実してましたね。

――でも、日本食、恋しくなったんじゃない?

ミヤ: なりましたね(笑)。みそ汁とか食いたくなるんすよね。まぁ、インスタントのみそ汁はいつも持って行くんすけど、やっぱインスタントなんでね。帰って来て、まず、白いご飯とみそ汁と塩シャケと、湯豆腐食いましたからね。やっぱ、海外ツアー行く度に、日本のご飯が一番美味いなって思いますね、俺も(笑)。絶対世界的に誇れる美味さだと思いますよ、日本食は(笑)。

>> 次のページへ

この記事をポスト

この記事の関連情報