久住小春がモーニング娘。を卒業。涙と爆笑でいっぱいのセレモニー

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モーニング娘。のコンサートツアー<モーニング娘。コンサートツアー2009 秋~ナインスマイル~>ファイナルが、12月6日に東京厚生年金会館で開催された。同公演終了をもって、メンバーの久住小春がモーニング娘。から卒業となる。

◆久住小春 画像@2009.12.06 <モーニング娘。コンサートツアー2009 秋~ナインスマイル~>ファイナル

久住の卒業を見届けるため、6日に行なわれた公演には昼、夜あわせて計4000人のファンが集結。開演時間前にして、客席からは歓声が飛び交い、早くも熱気は十分。モーニング娘。メンバーの中でも、とびきりの笑顔と元気をくれた久住の卒業公演らしく、熱く、パワフルなライヴになることを予感させた。

夜公演は、ロサンゼルスで開催された<アニメエキスポ2009>のオフィシャルテーマソング「3、2、1 BREAKIN' OUT!」からスタート。メンバーの登場に、オーディエンスは一気にヒートアップ。最新曲「気まぐれプリンセス」やライヴの定番「でっかい宇宙には愛がある」、「雨の降らない星では愛せないだろう?」の中国語ver.、そして名曲「歩いてる」などをパフォーマンスし、メンバー、ファンとともに大変な盛り上がりを見せた。また、ライヴ本編最後には、重ピンク(道重さゆみ)、こはっピンク(久住小春)のレインボーピンク(道重曰く、“絶対の真実”)が登場。ピンクでキュートで“キャハ☆”な衣装の彼女たち。とても大切なデビュー曲の「レインボーピンク」を歌い終えると、こはっピンクが重ピンクに抱きつき、自身が頭につけていたリボンを重ピンクへと託した(こはっピンクの頭からちょっと取れないハプニングも)。

そしていよいよ卒業セレモニー。「アンコール!」の代わりに大きな「小春!」コールが会場を包み、<感動をありがとう><俺たちの宝、久住小春><小春ちゃんありがとう>といったボードも掲げられ、彼女の登場を待つオーディエンス。気がつけば、客席は久住小春のパーソナルカラーの赤一色に。実はこの赤いサイリウムは、開演前に会場入り口でファンの有志が用意し配布した、ファンから久住小春への感謝の気持ちを込めたプレゼントだった。

「みなさん、たくさんの小春コールありがとうございます。私、久住小春は、今日12月6日をもって、モーニング娘。、そしてHello!Projectを卒業します。今まで、久住小春を応援してくださったみなさん。本当にありがとうございます。」── 久住小春

赤を基調とした衣装でステージに立った久住小春。そして花束を持ったリーダーの高橋 愛、新垣里沙、亀井絵里、道重さゆみ、田中れいな、光井愛佳、リンリン、ジュンジュンの順番でステージに登場し、ひとりずつ、卒業する久住への想いを言葉にする。高橋 愛は、「小春は小春らしく、ミラクルを起こしてもらいたい」と、モーニング娘。のリーダーとして、最後に久住を激励。サブリーダーの新垣里沙は、“手のかかる後輩”久住小春を振り返り、「本当にこう、(小春は)世話がやける子だったんですよ。だから…でも私にとって本当に小春は、可愛い後輩で、世話がやける部分もぜんぶ愛しくて…本当に本当に、大好きな後輩でした。」と涙ながらに語ると、オーディエンスもまた目頭を熱くした。

モーニング娘。の卒業式の定番ソング「Never Forget」のストリングスアレンジがBGMとして流れる中、卒業する本人以上にメンバーが号泣しているという久住小春の卒業セレモニー。とはいえ、久住小春らしいといえばらしい。久住は瞳に涙を浮かべながらも、そのトレードマークともいえる満面のスマイルは絶えることなく、コミカルで、笑いに溢れた素敵なセレモニーとなった。

続いてアンコールで披露されたのは、久住小春にとってモーニング娘。加入のきっかけになった曲であり、加入前にはプロデューサーのつんく♂自ら久住の実家に足を運んで久住に歌唱指導をしたという「ふるさと」。「みんな大好きだよ!」と、久住は、これまで久住小春を応援してきたすべての人へ感謝の気持ちとともに思い出の曲を歌い上げた。

さらに、ステージ上でメンバーは円陣を組み、手を重ね合う。公演前恒例の気合い入れ「がんばっていきまっしょい!!」を、9人全員で行ない「SONGS」。そして、モーニング娘。の久住小春としてのラストナンバー「LOVEマシーン」。イントロから亀井絵里と手をつなぎ言葉を交わす久住。そして高橋 愛に肩を抱かれながら、頬にキスを受ける。悔いが残らないよう完全燃焼した久住小春。そんな久住を送り出すモーニング娘。のメンバー。そしてヴォーカルが聞こえなくなるほどの大声援を送ったファン。それは、会場にいる人たちの想いが一体となりつながった瞬間ともいえるような光景だった。

公演終了後、客電がつきアナウンスが流れてもおさまることのない「小春!」「小春最高!」の声。このコールにこそ、彼女がどれほど多くの人たちから愛されていたかの証明といえるだろう。なお本日の公演には、モーニング娘。OGの中澤裕子、飯田圭織、吉澤ひとみが駆けつけ、客席から身を乗り出すようにステージ上の後輩たち、そして卒業する久住小春を温かく見守っていた。

「みなさんのおかげで、今日まで約4年間モーニング娘。の久住小春としてやってくることができました。本当にありがとうございます。(中略) ファンのみなさんはいつも想像以上に盛り上がってくれて、想像を超えるくらい飛んでくれるから、そんなみなさんは小春の自慢のファンです。重いかもしれないけれど、みなさんとは一生繋がっていたいです。メンバーのみんな、スタッフのみなさん、つんく♂さん、そしてファンのみなさん、小春に関わったすべてのみなさん、本当にありがとうございます。これからも久住小春、ぶっ飛んでいきまーす。」── 久住小春(2009年12月6日、卒業セレモニーで披露された手紙より)

久住小春はモーニング娘。卒業後、様々なレッスンを受けながら、本人のやりたいことのひとつでもあるモデル業を目指し、活動していく。

◆卒業する久住小春へ、モーニング娘。メンバーからの贈る言葉(卒業セレモニーより)
◆Hello! Project オフィシャルサイト
◆iTunes Store モーニング娘。(※iTunesが開きます)
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