1987年の解散から22年、メタル・バンドのMAKE-UPが2009年1月に再結成。12月16日にBellwood Recordsからミニ・アルバム『The Voice From Yesterday』をリリースする。

MAKE-UPとは、80年代のジャパニーズ・メタルの中でもメロディアスなメロディやキーボードをフィーチャーした、ドラマティックな楽曲で知られるバンド。彼らを特に有名にしたのは1986年に人気アニメ「聖闘士星矢」の主題歌「ペガサス幻想」を手掛けたことだろう。これによってアニメ・ファンはもちろん、小学生男子にも存在が知られることになった。

しかしメタル・ファンにはその前から充分に知られたバンドでもあった。なぜならヴォーカリストの山田信夫(現在はNoBという名義)は、LOUDNESSの樋口宗孝の秘蔵っ子であり、MAKE-UPとしてデビューする以前に樋口の1983年のソロ・アルバム『DESTRUCTION~破壊凱旋録~』にも参加していたほど。またMAKE-UPというバンド名も、LOUDNESSの樋口と高崎晃が組んでいたLAZYの前身バンドの名前を、二人と同じ大阪府立藤井寺高等学校に通っていた松澤浩明(G)が譲り受けたもの。

そういったわけでLOUDNESSの弟分のようなバンドで、1984年のデビュー・アルバム『HOWLLING WILL』は樋口宗孝がプロデュースも担当していた。当時の日本のメタル・シーンはブリティッシュ寄りのバンドが多かったが、MAKE-UPはキーボーディストを擁していたことやメンバーの趣向が幅広かったこともあって、アメリカン・ロックやポップスにも通じるテイストを持っていた。テクニカルな演奏やアンサンブルを、これ見よがしに繰り広げるのではなく、楽曲の良さに結びつけていたのもMAKE-UPの特徴。