12月25日&26日、台北に舞い降りたSUGIZOのマジック・アワー

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SUGIZOの台湾2DAYSワンマンライヴ<SUGIZO GIG 2009 NEXT PHASE OF COSIMIC DANCE in TAIPEI>が遂に開幕された。

◆12月25日&26日、台北に舞い降りたSUGIZOのマジック・アワー ~画像編~

両日とも会場にはSUGIZOの入りの模様を一目見ようと、正午にはすでにファンが列を成していた。

サウンドチェック~リハを終わらせ、会場の特性に合わせた音の微調整を行ない、メンバー全員が納得のもと、すべての確認をとった上で開場となった。ライヴ会場を取り囲むように長蛇の列となっていたSUGIZOファンはオープンと同時にステージ前まで雪崩れるように猛ダッシュをする。ソールドアウトした会場はあっという間に世界各国からのファンで埋め尽くされた。

会場に怪しく鳴り響くミニマル・テクノが煙のように消えてゆき、SEにスウィッチされると会場が一気にざわめく。SUGIZOが創り出すディープで恍惚の世界に浸るために集まったファンの目色が変わる。

メンバーが順々に登場し、SUGIZOがゆっくりとステージに上がるとファンのテンションはマックスに達し、泣き出すファンも出始めた。ライヴ前から異次元を感じさせる空間こそ、SUGIZOが創造する世界なのかもしれない。

SUGIZOの音楽は一定のジャンルに属するものではなく、また、ジャンルをクロスオーバーさせたミクスチャーでもない。ロック、クラシック、クラブと様々なジャンルを吸収し、消化した上で超越した宇宙的かつ普遍的な世界感を音に表現している唯一無二の音楽である。アッパーだがドープで、憂鬱で美しく、時に凶暴で破壊的である。熱狂的であり圧倒的な世界が会場を制覇するも、包み込むように優しく統一された恍惚感をも創り出す。鏡の前に映る自身の目の奥底で小さくも確実に青く燃え盛る炎のような刹那的音楽だ。

ベリーダンサーが妖艶に踊りだすかと思えば、SUGIZO本人がドラムをたたき3機のパーカッション部隊がフロントに立ちジャムをするトライバル・ミュージックが会場を踊り狂わせ、Dub Master Xが魔法をかけたSUGIZOの静寂感あふれたヴァイオリンの音色が人々をまどろませる。ORIGAの唄をフィーチャーしたノスタルジックでファンタシーな立体世界へと誘導する曲など、ステージはインプロピゼーションで七色に輝き、オーディエンスはSUGIZOの創り出したマジック・アワーに酔いしれた。

「YOU ARE BEAUTIFUL」「YOU ARE MY BROTHER, SISTER, AND LOVER」と囁くと悲鳴めいた声援が会場から沸き起こる。

シンクロニシティーというSUGIZOの“共有愛”=普遍的なメッセージを台北のファンと共有した2日間となった。

pix by (C)KEIKO TANABE
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