BUCK-TICK、恒例ライヴで豪華完全限定シングルを発表

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BUCK-TICK<THE DAY IN QUESTION>が12月29日(火)日本武道館にて開催となった。<THE DAY IN QUESTION>は、リリースの枠にとらわれずに自由な選曲で行なわれるライブで、毎年この日の演奏曲を心待ちにしているファンが多数いる。

◆BUCK-TICK、恒例ライヴで豪華完全限定シングルを発表 ~画像編~

1年ぶりの日本武道館公演。会場へ向かう人の中には、B-Tが積み重ねてきた年数よりも若いと思しきファンも多く見られ、男性の顔ぶれも年々増している。新たなファンの拡大と音楽的進化こそ、22年ものあいだ第一線に君臨し続けている証でもある。

会場にはとても豪華なセットが組まれている。普段目にする通常のライブステージよりもさらに1段高く、後方からでもメンバーが確認できる配慮なのか、とても視界が良好だ。その後ろには武道館の天井まで届きそうなセットに照明が組み込まれている。

定刻より約10分ほど過ぎ、2009年の<THE DAY IN QUESTION>は彼らの代表曲のひとつでもある「ICONOCLASM」から開幕、いきなり場内は最高潮に達し、今井寿はステージ狭しと端から端まで客席を煽るかのよう動き回る。2曲目の「M・A・D」が終了した時点で、櫻井敦司から「ようこそ、今夜は楽しんでいってください」とMCが入り、たたみかけるようにライブではなかなか聞くことができない「無知の涙」「Kick(大地を蹴る男)」や「薔薇色の日々」「ミウ」をパフォーマンス、まさしく<THE DAY IN QUESTION>ならではのセットメニューだ。

SEをはさみ最新アルバム『memento mori』収録の表題曲「Memento mori」や2007年発表のアルバム『天使のリボルバー』から「絶界」など、近作も披露。「Snow white」では、実際に雪(らしきもの)が降り注がれ圧巻だった。

本編を振り返ってみると前半は80~90年代の、中盤・後半は2000年代の曲で構成されていた。初期の代表曲に頼るでもなく、現在の曲で構成するでもなくオールタイムの曲目で楽しめるという、とても興味深いセットリストが自然に成立していたことに気付く。意識的なのか無意識なのか全く違和感のない流れに脱帽だ。

その後合計3度のアンコールで合計6曲が披露された。中でも誰もがまったく予想しなかった「MISTY ZONE」が演奏される。彼ら初期の代表曲「JUST ONE MORE KISS」よりも「悪の華」よりも以前の1988年に発表されたミニアルバム『ROMANESQUE』の1曲目を飾る疾走感あふれる曲だ。CD音源よりも大胆にライブ用にアレンジされ、2009年版として生まれ変わっていた。客席のどよめきがなかなか収まらなかったのが印象的だった。

「1年間ありがとう。(2010年も)良い年になりますように。2009年最後の曲を聞いてください」と櫻井からMCが入り「RENDEZVOUS~ランデヴー~」が演奏された。この曲の歌詞にある“心から ありがとう”という何気なくも大切な1節が、BUCK-TICKからのメッセージ全てを物語っているかのように聞こえた。

そして当日はライブ以外にもうひとつのサプライズ、2010年3月24日ニューシングル「独壇場Beauty」の発売が発表。なんともBUCK-TICKらしいニヤリとさせられるタイトルだ。今井寿によって描かれたこの「独壇場Beauty」は、彼等らしいキャッチーなメロディとダークな世界観が同居する極上のダンスチューン。2曲目に位置する「Voo Doo」は星野英彦の手によるもので、ギターのリフが印象的な櫻井のボーカルが艶やかな曲だ。3曲目には傑作アルバム『memento mori』より「天使は誰だ」のライブバージョンが収録されている。

このシングルは、豪華完全限定盤、DVD付の生産限定盤(2009年10月11にZEPP TOKYOで行なわれた<Tour memento mori-REBIRTH>より「Coyote」「Memento mori」「地下室のメロディー」「極東より愛を込めて」の4曲が収録)、そしてCDのみの通常盤と3形態で発売されるが、注目は豪華完全限定盤だ。

BUCK-TICK史上初となるメンバー5人がフィギュアとなった完全限定盤は、平均10.5cmの5体が可愛い、今井寿と星野英彦のギターや、櫻井敦司が抱えるドクロやハットも取り外しができるという、充実の完成度。ちなみにこのフィギュアをプロデュースしたのはoccupy(オキュパイ)。そう、「Japan Art Figure」シリーズとして千原ジュニア、チバユウスケ、浅井健一に続く第4弾作品が、このB-Tなのだ。もちろん、CDとともにスペシャルボックスに収納されたこのフィギュアは、他では手に入れることの出来ない激レアアイテムとなる。即完売は必至なので、お見逃しなきようご注意を。

<THE DAY IN QUESTION>
2009年12月29日(水)
@日本武道館
SE
1.ICONOCLASM
2.M・A・D
3.無知の涙
4.Kick(大地を蹴る男)
5.薔薇色の日々
6.ミウ
SE -BIRTHDAY-
7.Memento mori
8.原罪
9.絶界
10.Coyote
11.Lullaby-III
12.tight rope
13.Snow white
14.天使は誰だ
15.真っ赤な夜
16.極東より愛を込めて
ENCORE-1
17.MISTY ZONE
18.幻想の花
ENCORE-2
19.ROMANCE
20.夢魔-The Nightmare
ENCORE-3
21.HEAVEN
22.RENDEZVOUS~ランデヴー~

「独壇場Beauty」
■フィギュア付き完全生産限定盤
BVCL 73~74 \18,900(税込)
CD
1.独壇場Beauty
2.Voo Doo
3.天使は誰だ(LIVE Ver.)
※オリジナルフィギュア:平均10.5cm×5体+スペシャルBOX仕様
※完全生産限定盤
■DVD付き初回生産限定盤
BVCL 75~76 \2,100(税込)
CD
1.独壇場Beauty
2.Voo Doo
3.天使は誰だ(LIVE Ver.)
DVD
2009.10.11 @ZEPP TOKYOライブ映像
1.Coyote
2.Memento mori
3.地下室のメロディー
4.極東より愛を込めて
■通常盤
CD
1.独壇場Beauty
2.Voo Doo
3.天使は誰だ(LIVE Ver.)
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