間もなく新作『ザ・パースート』をリリースするジェイミー・カラム。甘いルックスと甘い歌声の“ラブソング王子”が、30歳を迎え、恋の終わりと本物の愛との出会いを通じ、これまで以上にほろ苦く優しいラブソング・アルバムの決定盤を生み出した。

◆ジェイミー・カラム画像

この春に来日公演が決まった彼に、ニュー・アルバムをはじめ、カヴァー・ソング誕生の経緯やクリント・イーストウッドとのコラボ、ジャズに目覚めたきっかけなどについて話を聞いた。

――今回のアルバム『ザ・パースート』が発表されるまでずいぶん間がありましたが、それはなぜ?

ジェイミー:面白いよね、アルバムの間にインターバルがあると、ソファーに寝ころがってなんにもしてないって思われるんだよね。4年あいたけど、2年はツアーやってたんだよ。日本にも何度か行ったし、オーストラリア、アメリカ、南米、南アフリカ…、世界中をツアーしてたんだ。楽しかったよ。けど、疲れ果てた。身体だけじゃなく、精神的にもね。だから、創造力を取り戻す時間が必要だったんだ。次のアルバムを特別なものにするために。

――どんなアルバムを作りたいと考えていました?

ジェイミー:21世紀っぽいアルバムにしたいって思った。これまでも過去の(音楽の)影響を受けながらも、いまの音楽シーンに属するものを作ろうとしてきた。でも、新作ではもっと21世紀らしいサウンドを強調したかったんだ。僕がいま聴いてる音楽と同じように、ヘヴィなドラムやノイジーでラフなサウンドを出したかったんだ。「If I Ruled The World」のようなスタンダードな曲に、エレクトロニック・ドラムを入れたり、ストリングスの代わりにシンセサイザーを使ってみた。まったくの別べつになったとは言わないけど、これまで作ってきたもの以上に21世紀の音になったと思うよ。

――『ザ・パースート』と名付けた理由は?

ジェイミー:このアルバムの制作は、旅みたいなものだった。自分のオリジナル・パーソナリティを失わずに、行けるとこまで行こうって感じでね。追求の旅だったんだ。それに、僕は30歳になった。いろんな変化があったよ。人生は旅なんだ。よく思われがちな目的や終着地が問題なんじゃない。それを自覚するのは大事だよ。僕はこのアルバムで何かに手を伸ばそうとしてると思った。だから“Pursuit(探求/追い求める)”って言葉がピッタリだったんだ。

――アルバムのテーマは?

Jamie:そうだな、このアルバムでは…恋の終わりと恋の始まりの両方が表現されていると思う。曲の半分は別れたときに書いたもので、残りの半分は…、新しい関係がはじまったときに書いたものなんだ。曲を書いてて、それはものすごく影響したね。怒りや苦しみがあったし、その後には、ものすごく幸せでエキサイティングな感情を持つようになった。それがこのアルバムの根本的なテーマだと思うよ。

――制作過程について教えてください。

ジェイミー:最初のアイデンティティは、ここロンドンで誕生したかな。