日本ではWOWOWにて、現地時間と同時生中継される「第52回グラミー賞授賞式」。今年、一番のみどころとなるのは、多数の部門にノミネートされた歌手が、どれだけ多くの授賞を果たすかだろう。

ビヨンセは年間最優秀レコード、年間最優秀楽曲、年間最優秀アルバムなど主要部門ほか、全部で10部門のノミネート。これは、女性アーティストとしては、'99年にローリン・ヒルが史上最多の11部門にノミネートされて以来の快挙となる。さらに、ビヨンセに次いで8部門にノミネートされ、'09年度のさまざまな音楽賞を総なめにしている若干20歳のカントリーシンガー、テイラー・スウィフト。彼女たちがいくつの部門で授賞となるのかに注目したいろころだ。しかしながら、「最多ノミネートした歌手は最多受賞を逃す」という、グラミーのジンクスもあるだけに、果たしてどんな結果が出るのかが見ものだ。

ちなみに、昨年9月に行われた<MTV Video Music Award 2009>では、スウィフトが最優秀女性アーティスト・ビデオ受賞を受賞し、そのスピーチの最中に、泥酔したカニエ・ウエストにマイクを奪われ、「本当はビヨンセがこの賞をもらうべきだ」と訴えるという、前代未聞のハプニングがおこった。そのときに心優しいフォローをしたのがビヨンセ。今回もまた、そのビヨンセとスウィフトの2人がいろんな賞で戦うことになる。

世界のトップアーティストに栄冠を与える、プレゼンターもいずれ劣らぬスター揃い。こちらの顔ぶれも楽しみのひとつだ。ノミネートライヴでもホストを務めたLLクールJ、同じくプレゼンターを務めたリンゴ・スターの名前が挙がっているだけでなく、ノラ・ジョーンズ、マイリー・サイラス、カルロス・サンタナ、クリスティン・ベル、ジャスティン・ビーバー、リッキー・マーティンなどがプレゼンターとして登場予定だ。

このグラミー賞、純粋に賞レースとしての楽しみはもちろんだが、エンターテインメントの国・アメリカの中で、最も権威ある音楽の祭典ということで、たくさんのアーティストのパフォーマンスが見られることもエキサイティングな要素だ。現在発表されているだけでも、ビヨンセ、ブラック・アイド・ピーズ、テイラー・スウィフト、レディ・ガガ、デイヴ・マシューズ・バンドなど、なんと、アルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされた5組すべてのパフォーマンスが見られるのだから、贅沢である。

中でも、ビヨンセとレディ・ガガは、最強女性アーティスト同士で、ステージで2人の共演が見られるのではないかと期待したくなる。ビヨンセは、レディ・ガガをゲスト・ヴォーカルに迎えてアルバム『アイ・アム...サーシャ・フィアース』に収録されている「ビデオ・フォン」を再レコーディングし、ビデオクリップを一緒に撮影。レディ・ガガはアルバム『ザ・モンスター』収録曲「テレフォン」で、ビヨンセをフューチャリングしている。どちらも“アルバム・オブ・ザ・イヤー”にノミネートされたアルバムの収録曲。ひょっとしたら、二大ビッグ・スターの夢のパフォーマンスが楽しめるかもしれない。