イエローなのにブラック、ソフィスティケイトされているのにどこか土臭い、そしてビートの坩堝(るつぼ)。

Shingo Suzukiが率いる異能集団Ovallが3月10日にリリースするアルバム『DON'T CARE WHO KNOWS THAT』は、ヒップホップ/R&B/ソウルミュージック、そしてジャズなど様々な音楽のエッセンスがクロスオーバーし、リスナーの心の奥深くまでジワジワと浸透する魅力を湛えている。

Ovallは、先述のトラックメーカー/ベーシストのShingo Suzukiによるバンドプロジェクト。同じくトラックメーカー兼ドラマーmabanua、ジャズギタリストとしても活躍する関口慎悟の3プレイヤーを中心に活動。origami PRODUCTIONSが手掛ける月刊のCDブック「laidbook」シリーズの中心アーティストとしても活動を続けており、音楽とアートが融合した「飾っておきたい」「集めたい」そして「聴きたい」という「laidbook」シリーズコンセプトをコンプリートさせる試みを続けている。

そのOvallだが、2009年10月には<朝霞JAM>に出演。まだアルバムもリリースしていないアーティストながら、演奏が始まるや、ゾロゾロとオーディエンスがステージ前に移動を始め、大きな歓声と拍手に包まれる。最終的には数千人のオーディエンスがステージに駆け付け超満員。記録とともに伝説的なステージを行い、Ovallの名前が一気に広がったのである。

3月10日にリリースされるアルバム『DON'T CARE WHO KNOWS THAT』は、フランス屈指のHIP-HOPバンドHocus Pocus、オーガニックな歌声が魅力のWayna、ラッパーKenn Starr、2009年にメジャーデビューした日本人シンガーHanah、そして菊地成孔ダブセクステットなどで活躍するトランペッター類家心平をフィーチャー。打ち込みに頼らないで、すべて生の演奏でレコーディングされている。

Ovallは、アメリカでヒップホップとR&B界で活躍したプロデューサー(トラックメーカー)、ラッパーのJ DILLAの命日に当たる2月10日に行われるトリビュートイベント<A Tribute to J DILLA>に出演することが決まった。origami PRODUCTIONSの3バンド(Ovall、45、mabanua)がノンストップDonutsセッションを繰り広げる熱いイベントだ。

マルチなグル―ヴ、繊細な音の構築、モダンな中にルーツを感じさせるソウル・エッセンス。どれをとってもカッコいい。こんなバンドは世界広しといえども、そんなにいるものではない。1970年代のクロスオーバーバンドStuffに、その類型を見出すと言ったら、ちょっと褒めすぎだろうか。


『DON'T CARE WHO KNOWS THAT』
OPCA-1008 \2,300(tax in)
3月10日リリース
1.Take U To Somewhere
2.Mary(Flying Beats)
3.I Need Your Music feat.Hanah
4.Supalover feat.20syl and David Le Deunff of Hocus Pocus
5.Meaning Of Love
6.The Skin I'm I feat.Wayna and Kenn Starr
7.We Been feat.Ol'k
8.Secret Time
9.Still On The Road feat.JO'LEON DAVENUE
10.La Flamme
11.UNITY
12.Mind Games(DONE) feat.Nicholas Ryan Gant
13.Shadows & Lights(Surrealiste)
14.Still On The Road feat.JO'LEON DAVENUE(a.z Remix)

<A Tribute to J DILLA>
2010年2月10日代官山UNIT
スタート:23:30

◆Ovall オフィシャルmyspace
◆origami PRODUCTIONSオフィシャルサイト