aiko、4ヵ月にわたるホールツアー終了、4月から新ツアー

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日本テレビ系水曜ドラマ「曲げられない女」の主題歌「戻れない明日」が、連日オリコンデイリーチャート1位を独走しているaikoだが、2009年10月からスタートしたライブツアー<Love Like Pop vol.12>が2月4日(木)、5日(金)のNHKホールにて全25公演の千秋楽を無事迎えた。

最終日2月5日(金)は、グレーの古着のTシャツにショートパンツと、カジュアルでキュートなファッションで登場。序盤からヒット曲の「桜の時」「ボーイフレンド」で会場を盛り上げる。続いて放送中のNHK連続テレビ小説「ウェルかめ」の主題歌「あの子の夢」と「戻れない明日」を2曲連続で披露、一気に会場のボルテージは上がっていった。

この日のライブで更なる盛り上げを見せるのは、中盤にあるaikoのピアノ演奏による、おなじみの弾き語りのコーナーだ。aikoは客席から、その場で思い付いたいくつかの単語をお題として出してもらい、その単語を歌詞に織り交ぜて、即興で曲を作って披露するのだ。この日のお題は「豆腐」「就活」「壊れた電子レンジ」他、今話題のあの人や雑誌の名前まで様々。そんな、むちゃぶりにも近い言葉たちを集めて、即興で弾き語るわけだが、ここがaikoの凄いところ。まるで魔法のように、瞬時に笑いあり、涙ありの名曲がその場で誕生してしまうのだ。底知れぬスキルと天性のほとばしる才能をまざまざと見せ付ける瞬間でもあった。

コミカルな即興を披露したあとは、そのまま続けて弾き語りで「テレビゲーム」「ふれていたい」の2曲のバラードを披露。美しい照明の中ピアノ一本で歌い上げるaikoの姿に、会場ではすすり泣く声も聞こえてくる。

深々とお辞儀をし一度ステージを去るとドラムとブラスの軽快演奏が始まり、それにあわせるかのように再び登場。それまでのボーイッシュなイメージとはうって変わって、白地に大きなピンクの水玉模様と、沢山のフリルが印象的なドレス姿に身を包んで現れたaikoは、「キラキラ」「アンドロメダ」「アスパラ」など10曲を贅沢にアレンジしたメドレーを披露。ロックからジャジーなものまでアレンジもコロコロと変えてさまざまな曲を楽しませてくれた。

「ライブの恥はかきすて!さぁ、レッツジョイナス!」と始まった恒例のコール&レスポンスでは、「男子!女子!人妻!旦那!バンド!PA席!警備のお兄さん!」とaikoが叫び、みんながそれぞれに手を挙げて応える。ちょっとタイミングが遅れた警備のお兄さんには、すかさずaikoの突っ込みが。ファンのみならず、会場のスタッフも一緒になって手を挙げ、声を出し、一体感はさらに増していった。

ライブも終盤に突入、「Power of Love」「be master of life」で会場の興奮は最高潮に達したところで、「次でラストの曲になります」と一言。「だけど、みんな知ってるでしょ?すぐに、2分くらいで帰ってくるから(笑)。でもだからと言って、静かに待ってないで!頼むで!!」と言い残し、笑いと安心の空気で会場を包み込んだところで最後の曲「天の川」でしっとりと歌い上げ、本編終了。この時点で既に2時間半が経過していた。

鳴り止まない拍手と声援の中、ツアーTシャツとデニムに着替えたaikoとバンドメンバー達がアンコールで再び登場し「キスする前に」を披露。続けて「また会える日まで、絶対に元気でいてください。辛いことがあったら、今日のことを思い出して、また笑ってください」と「シアワセ」を完奏し大きな声援と拍手に包まれて、25公演全ての公演が終了。…と思ったら、さすがは最終日。この日だけの嬉しいサプライズ。いつまでも席を立たないオーディエンスの声に応え、ダブルアンコールで「彼の落書き」を特別に披露することになった。

「ありがとうー!またねー!」とaikoがステージを去り、エンディング代わりにスクリーンに「She is Back!」の文字とともに、<Love Like Pop vol.13>ツアーが4月からスタートすることが初公表され、悲鳴にも似た叫び声が会場に鳴り響いた。

aiko LIVE TOUR<Love Like Pop vol.12>
2月5日(金)@NHKホール
1.飛行機
2.桜の時
3.ボーイフレンド
4.あの子の夢
5.戻れない明日
6.かばん
7.17の月
8.より道
9.歌姫
10.テレビゲーム
11.ふれていたい
12.白い服黒い服~アスパラ~ココア~キラキラ~恋ひ明かす~キスでおこして~小鳥公園~木星~アンドロメダ~猫
13.milk
14.Power of Love
15.be master of life
16.天の川
EN1.キスする前に
EN2.シアワセ
EN3.彼の落書き
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