AC/DC来日間近、グラミー最優秀賞に輝いたハード・ロックパフォーマンスを日本で

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──それが、一般の人達に受け入れると同時に、グラミー賞『ベスト・ハード・ロック・パフォーマンス』部門を受賞しました、おめでとうございます。アウォード受賞した時にはどういう気持ちでした?

アンガス:見ての通りさ。受賞まで、そうだなどれほど時間かかったかな、よくわからない、30年か?

ブライアン:タバコ数本とコーヒー一杯飲む時間くらいはあったかな(笑)。

──やはり、このようなアワードより、ファンのサポートが大事ということ?

アンガス:その通り、俺たちはステージに上がる時が毎回アワードだ。それがベストだ。

ブライアン:客が一番わかっている。

アンガス:俺たちは昔からそういう(グラミー賞等)評価を特に求めてないよ。

──ステージから見るオーディエンスの熱狂ぶりというのは、相当な絶景であるはず。今回のツアーのステージに立って特に印象的だったことは?

ブライアン:耳が聞こえなくなることだな(笑)。みんなで作り上げたショウ(プロダクションも含めて)が最高で、毎晩それに反応する客を見るのは最高だ。特に思い出に残る会場もある、STADE DE PARIS(STADE DE FRANCE)やWEMBLEY等、息が一瞬止まる、ステージに上がってあの光景を見ると。でもいつもエキサイティングだ。最近ではニュー・ジーランドで、スタディアムというか、大きな丘があって、人が溢れていて、後ろは大きな木に囲まれていて、印象的だった。

アンガス:悪魔の角(Devil Horn)の海が印象的だな。

ブライアン:そうだな、悪魔の角(Devil Horn)はすごいな。

──AC/DCのショウは肉体的負担が大きい。そのショウを毎晩のように続けていくうえで、日常から心掛けていることは?

アンガス:俺はタバコのリフティングはよくやっている、俺の筋トレプログラムだ(笑)。

ブライアン:ツアー中で移動が多い時は部屋に残ってなるべく声を出さないようにしてる。アンガスはいつもギターをいじっているし、いつも次のコンサートの準備をする。時間がある時はジム行ったり、フィットネスのレベルが落ちないようにする。コンサートの時はいつも大丈夫だが、その間が大変だ(笑)。

──来日公演まで残すところ1ヵ月となりました。真夏の南半球から、まだ寒い日本へと向かうことになるわけですが、まずは現在の、日本公演に向けての気持ちを。

アンガス:戻るのは楽しみだ。久しぶりに行って演奏するのはいつもいいことだ。

──日本で印象に残っていることは? また、行きたい場所は?

ブライアン:覚えているのは、初めて行った時言われたこと、「日本人は大人しくて、静かだ」ってな。全くデタラメだったよ! 最高の客で、クレイジーだった。後はしゃぶしゃぶ、あの肉のやつ、あれは美味しかったな。でもとにかく楽しい思いだよ、元気いっぱいの客だった。

──日本人の客は全てのバンドに対してそうとは限らないので、AC/DCだからこそというところもある気もしますが?

アンガス:そう、俺たちは野蛮だ!

──過去の日本公演では武道館、横浜アリーナでプレイし、今回は初めてさいたまスーパーアリーナで演奏しますね。世界各地のアリーナやスタジアムでプレイしてきたあなた方ですが、「初めての会場」で演奏するときには独特の興奮やテンションといったものもあるのでしょうか?

アンガス:経験を重ねていくうちに、できるだけ同じ気持ちでどこでもやれるようにする、小さな会場から大きな会場まで同じだ。

ブライアン:大きさと関係なく、会場をクラブのようにするのが目標さ。

アンガス:みんなを一つにできるなら。みんなが同じビートで動いて。

──ビッグ・ネームたちの日本公演が行なわれる際、ファンの多くが気にするのが「アメリカやヨーロッパでのショウと同じスケールのものが観られるのか?」ということ。実際、機材運搬の都合などで「欧米ツアーの縮小版ステージ・セット」で日本にやってくるバンドも多いのですが、あなた方の場合はそんなことないですよね? そう断言してもらえるとファンもさらに興奮すると思うのですが。

アンガス:全てを日本に持って行く。

ブライアン:じゃないと意味がない。

アンガス:フルプロダクションと、俺たちバンド合わせて行く。俺たちは安くはつかないぞ(笑)。
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