ピンク・フロイド、レーベルとの裁判に勝訴

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ピンク・フロイドが、オンラインで曲を個別に販売することに対しEMIを訴えていた裁判で勝訴した。iTunesなどのダウンロード・ストアが登場する以前のことではあるが、ピンク・フロイドは、バンドの承諾なしにアルバムは分割できないとの契約を交わしていた。

アルバムを1つの作品と考え、シングル・カットに消極的だったピンク・フロイド。裁判所は、契約には「アルバムの芸術性を保護する」条項が含まれていると認め、EMIはバンドの承諾なしに彼らのトラックを個別に販売することはできないと言い渡した。

バンドの代理人は「フィジカル・プロダクトにおいてはコントロールできるのに、オンライン・プロダクトは駄目だというのはおかしい」と主張。EMI側は、契約書には「レコード」とあり、それはフィジカル・プロダクトを指しオンライン販売は当てはまらないと反論していたが、前者の言い分が認められるかたちとなった。

ピンク・フロイドはまた、オンライン・セールスをめぐる印税の計算方法についても異議を唱えていた。EMIは裁判費用4万ポンド、および罰金(未定)の支払いを命じられた。

Ako Suzuki, London
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